
BNB(バイナンスコイン)がバーンされたっていうニュースをこの前見たんだけど、BNBのバーンってどういう仕組みで行われるの?いつも支払っているガス代がバーンにどう影響しているのかも知りたいな・・・
この記事ではこんな方の疑問を解決します!


仮想通貨BNB(バイナンスコイン)の概要
通貨名称 | バイナンスコイン(Binance coin) |
シンボル | BNB |
発行上限 | 2億枚(全て流通済み) |
主な取扱取引所 | Binance |



BNBは発行上限の2億枚が流通済みとなっていますが、「バーン」という方法によって日々市場の供給量が減っています!
総発行枚数の2億枚が半分の1億枚になるまでBNBのバーンは行われることになっています。
仮想通貨において供給量が日々減っていくことは重要で、1枚あたりの希少性が上がり価値が高まっていくため、投資を行う対象としては大きな魅力になります。
下のリンクからバイナンスで口座を開設することで、BNBを購入することができます。
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仮想通貨のバーン(Burn)とは


秘密鍵を誰も知らないアドレスに仮想通貨を送金し、市場流通不可にすることを仮想通貨の「バーン(burn)」といいます。
運営はこの「バーン」という手法を行い、仮想通貨の価値を高める施策を取ることがあります。
次のアドレスに仮想通貨を送ることでバーンすることができます。
バーンアドレス①:0x000000000000000000000000000000000000dEaD
バーンアドレス②:0x0000000000000000000000000000000000000000
この他にも秘密鍵を誰も知らないアドレスは多く存在しますが、主に上の2つのアドレスが使用されることが多いです。
片方のアドレスで上手く送信できずエラーになった場合、もう片方のアドレスで試してみましょう。



仮想通貨だけでなく、NFTもこのアドレスに送ることで簡単にバーンすることができます!
仮想通貨BNBのバーンの仕組み①:Real-Time Burn(リアルタイムバーン)
仮想通貨BNBには次の2通りのバーンの方法があります。
- Real-Time Burn(リアルタイムバーン):利用者の支払うガス代の一部で常時行われているバーン
- Quarterly Auto-Burn(四半期自動バーン):四半期ごとにある式によって自動で算出された量行われるバーン
Real-Time Burn(リアルタイムバーン)は、バイナンススマートチェーン(BSC)で取引を行う際に利用者が支払うガス代の一部を元手に行われるバーンです。
全体像は下の画像のようになっています。


BSC上の取引は上のイメージ画像左のように一定時間毎にブロックにまとめられており、そのガス代が2つのプログラムによって振り分けられます。
このブロックで発生したガス代の合計を仮に0.16BNBとすると、以下のような配分で使用されます。
まず、ブロックのガス代の1/16はリレイヤーの報酬プールに計上されます。(0.16BNB×1/16=0.01BNB)
※報酬プールが100BNB以上のときは計上されず、0.16BNB全額が次のValidatorset Contractの対象
※リレイヤー:Binance chainとBinance Smart Chainの橋渡し役
リレイヤー報酬分が引かれた後の15/16がValidatorset Contractの対象になります。(0.16BNB-0.01BNB=0.15BNB)
- そのうち、1/10がバーン対象となります(0.15BNB×1/10=0.015BNB)
- そのうち、9/10がバリデーターの報酬になります。(0.15BNB×9/10=0.135BNB)



ほとんどがブロックを生成するバリデーターの報酬になっていますが、バーンもしっかり行われており、リアルタイムでBNBの枚数が減っていることが分かります。
bscscanというバイナンススマートチェーン(BSC)の分析ツールを使用することで、各ブロックの情報を確認することができます。



検索バーにブロック番号を入力して、一緒に確認してみましょう!




上の例はリレイヤーの報酬プールが100BNB未満のため、ガス代がリレイヤー報酬のプールに充てられる場合になります。



リレイヤー報酬に充てる必要がない場合は、「Block Reward × 1/10」がそのままバーンされます!
決められたルールに従って少しずつバーンされ続けるだけなので、一時的に相場に大きな影響を与えたりすることはありませんが、BNBの価値上昇に繋がる仕組みと言えます。
バリデーターとリレイヤーの役割や詳細についてはこちらの記事で解説しています。
本記事の「Real-Time Burn」は以下の記事を参考にまとめました。
以下は「Real-Time Burn」の仕組みを知るために参考になるサイト・ツールになります。
▶BNBBurn.info:これまでの「Real-Time Burn」の総額を確認することができます。次に紹介するAuto-Burnのレコードも一緒に確認できます。
▶@BurnBNB(Twitterアカウント):バイナンス公式のTwitterアカウントとなっており、「Real-Time Burn」でバーンされている量をリアルタイムで定期的に呟いています。
仮想通貨BNBのバーンの仕組み②:Quarterly Auto-Burn(四半期自動バーン)
Quarterly Auto-Burn(四半期自動バーン)は四半期毎にバイナンスが自社株買いのような形で行う大型のバーンです。
四半期自動バーンでバーンされるBNBの量は以下の式によって決定されます。


B:四半期自動バーンでバーンされるBNBの枚数
N:四半期間でBNB Chain(BSC)で生成されるブロック数
P:四半期間のBNBの平均価格
K:コミュニティの投票によって決定される値。初期は1000でセットされている。



BNB Chain(BSC)ではブロックが3秒間隔で生成されるため、Nの値は大体2,600,000で固定になります!
Kの値も基本的には変わらないため、実質四半期間のBNBの平均価格でバーン量が決まります。
Binance公式でBNBの平均価格と四半期自動バーンのバーン量の関係を示したグラフが公開されています。





BNB平均価格が下がってくると、バーン量が増え価値が高まるようになり、逆に平均価格が下がるとバーン量が抑えられるようになっています!
ルールによって時期も量も決められているバーンのため、イベント的に盛り上がるといったことはないですが、BNBの価値上昇に大きく繋がる仕組みといえます。
本記事の「Quarterly Auto-Burn」は以下の記事を参考にまとめました。
▶Introducing BNB Auto-Burn: a new Protocol for the Quarterly BNB Burn
以下は「Quarterly Auto-Burn」の仕組みを知るために参考になるサイト・ツールになります。
▶BNBBurn.info:これまでの「Quarterly Auto-Burn」の総額・レコードを確認することができます。
仮想通貨BNBのバーンで価格は上がる?
Real-Time Burnでは私たちがガス代として割り増しで支払っている分がそのままバーンされており、Quartely Auto-Burnではバイナンスが自社株買いのような形で四半期毎にBNBをバーンしていきます。
このReal-Time BurnとQuarterly Auto-Burnは過去からずっと行われてきているバーンであり、決められたルールに従っているため、現在のチャートに折り込み済みと考えるべきでしょう。
バーンが実施されることによりチャートが大きく動くといったことはありませんが、価値の底上げには繋がっていると言えます。



基本的にバーンで価格が大きく動く場合は、「新しくバーンを行うというアナウンスが初めてされた時」というのが一般的です。
これから総供給量が少なり、仮想通貨の価値が高まることに期待する投資家による買いが入ります。
バーンによって今後の投資判断を行う場合は、そのバーンが直近の価格にどう影響するのかを見極めるようにしましょう。


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