- リボーク(Revoke)の概要
- リボーク(Revoke)のやり方
- リボークをやるべき人はどんな人?
- リボークをやらなくても済む裏技
パンケーキスワップやOpenseaといったサービスを利用するためには、自分のウォレット内のトークンを自由に動かしても良いという承認を行う必要があり、この承認を後で無効にする作業のことをリボーク(Revoke)といいます。

リボーク(Revoke)を行うことで、将来的に不正なコントラクトを実行してしまった場合の損失金額を抑えることができるというメリットがあります。

本記事を読むことでリボーク(Revoke)概要とやり方を学ぶことができ、あなたの大切な資産を守ることができるようになります!
本記事後半ではリボーク(Revoke)をやるべき人とやらないくていい人が簡単に分かる方法も紹介しているので、是非最後までご覧ください。
本記事は以下のメタマスクの公式文献を参考に作成しています。
仮想通貨のリボーク(Revoke)とは詐欺防止法


パンケーキスワップやOpenseaといったサービスを利用するためには、トークンを自由に動かしても良いという承認を行う必要があり、この承認を後で無効にする作業のことをリボーク(Revoke)といいます。
DAppsはToken利用の承認が必要になる
私たちは分散型取引所やNFTマーケットといったDApps(分散型アプリケーション)のサービスを利用するために、特定のトークンに自由にアクセスして移動させても良いという承認(Approve)をDAppsに行っています。
分散型取引所パンケーキスワップで仮想通貨のスワップを行う場合は、次のように承認しています。


NFTマーケットOpenseaでNFTの取引を行う場合は、次のように承認しています。





こんな操作あったね!いつもなんとなく承認してたかも・・・
DAppsでは自動のプラグラム(スマートコントラクト)であなたの取引を承認しているので、あなたのウォレットの中にある仮想通貨やNFTに勝手にアクセスして、自由に動かしても良いという権利を与えてるあげる必要がある訳です。
承認(Approve)の作業はある1つのトークンに対して、数量を決めて承認していきます。



数量を入力して承認してた記憶とかない気がする・・・
実際にはDApps(分散型アプリケーション)側で最大の枚数が自動でセットされる仕組みになっており、特定のトークンに対して無制限に動かす権利を与えていることが多いです。



無制限を既定の数量にしている理由は、分散型アプリケーションの仕組みを作る側を想像すると分かります。
無制限にしていないと毎回取引の度に承認を行う必要があり、手間とガス代がかかって利用者が減ってしまうからです。



便利さが優先されてるんだね!
仮想通貨のリボークは承認を無効にする
リボーク(Revoke)とは、DAppsに行った特定のトークンへの承認を無効にする作業のことをいいます。



Revokeは「無効にする」という意味です!
リボークを行える専用サイトで少量のガス代を払うことで、各ブロックチェーンの各トークン毎に簡単に行えます。
各ブロックチェーン、取引毎に必要なガス代は次のようなイメージです。(2023年5月20日時点)
- BNB Smart Chain:0.03ドル
- ETH:1.5ドル~2.5ドル
- Polygon:0.004ドル
※2023年5月20日時点の目安(取引の種類・混雑度、・仮想通貨価格で変動)



手数料は安いね!
リボークで詐欺の損失を少なくできる
リボーク(Revoke)を行うと、将来的にそのDAppsで悪意のある不正な取引を行ってしまったとき、その被害損失を少なくすることができます。



悪意のある取引・・・どういうこと?
仮想通貨やNFTの世界では、しばしばハッキングが行われることがあり、どのような形で不正な取引を実行させられることになるか分かりません。
あなたが普段実行している仮想通貨のスワップやNFTの売買といったトランザクションが、ある日悪意のある不正なトランザクションに置き換わっている可能性もあります。(プログラムはアップデートが可能)
当然滅多に起こり得ませんが、万が一起きた場合に無制限の承認を与えていた仮想通貨やNFTは盗まれてしまいます。



その時にしっかりリボーク(Revoke)を行っている仮想通貨やNFTは、盗まれずに済むという訳です。
仮想通貨のリボーク(Revoke)のやり方


次に、リボーク(Revoke)のやり方について解説していきます。



特に難しい作業はないので、初心者の方でも1分あれば簡単にできます!
仮想通貨のリボーク(Revoke)は次の手順で進めていきます。
やり方①:必要なガス代を用意する
まずは、仮想通貨やNFTのリボークに必要なガス代を用意しましょう。
各ブロックチェーン毎に必要なガス代の金額は異なり、以下が目安です。(2023年5月20日時点)
- BNB Smart Chain:0.03ドル(仮想通貨BNB)
- ETH:1.5ドル~2.5ドル(仮想通貨ETH)
- Polygon:0.004ドル(仮想通貨MATIC)
※2023年5月20日時点の目安(取引の種類・混雑度、・仮想通貨価格で変動)



3つのトークンをリボークする場合は、上の3倍のガス代を用意します。
必要なガス代は海外取引所Bybit(バイビット)で購入できます。


海外仮想通貨取引所に日本円を直接入金することはできません。
Bybitで仮想通貨を購入するためには、国内取引所から仮想通貨を送金する必要があります。



Bybitへの送金手数料が無料の国内取引所ビットフライヤーの口座を開設して、送金手数料が無料の仮想通貨XRPを買って送金しましょう!
- bitFlyerで送金手数料が安い仮想通貨XRPを購入
- 仮想通貨XRPをBybitに送金
- XRPを使ってBybitでガス代となる仮想通貨を購入
- ガス代をメタマスクに送金



こちらの記事でbitFlyer⇒Bybit⇒メタマスクまでの一連のやり方を詳しく解説しているので参考にして下さい。
やり方②:Revoke.cashにアクセス
仮想通貨やNFTのリボークは、Revoke.cashというサイトで行うことができます。



メタマスク公式でいくつかサイトが紹介されていますが、私が使いやすいと感じたサイトを紹介させていただきます。
下のリンクからアクセスできます。
やり方③:メタマスクを接続する
画面右上からRevoke.cashにメタマスクを接続しましょう。


やり方④:ブロックチェーンを選択
接続したウォレットのすぐ左にあるブロックチェーンのマークから、自分のウォレットのブロックチェーンを切り替えることができるので、リボークしたいトークンがあるブロックチェーンを選びます。
その後、下のブロックチェーンのマークでリボーク対象のリストを表示させます。


やり方⑤:RevokeしたいTokenを選択
一覧が表示されたら、リボークしたいトークンを選択しましょう。


やり方⑥:ガス代を払ってRevoke完了
ガス代を支払ったらリボークは完了です。





すごい簡単だね!
仮想通貨のリボーク(Revoke)はやるべき?



仮想通貨やNFTのリボークは本当にやるべきなのかという点について、私個人の見解を書かせていただきます。
次の順番で話を進めていきます。
費用対効果を考えてリボークするか決定
仮想通貨やNFTのリボークは本当にやるべきかどうかの結論は、盗難のリスクを減らせるメリットとガス代を支払うというデメリットを天びんにかけて決めることです。
リボーク(Revoke)を行うメリットは、将来的に不正なコントラクトを実行してしまった場合の損失金額を抑えることができる点にあります。
リボーク(Revoke)を行うデメリットは、リボークの度にガス代を払う必要がある点です。
各ブロックチェーン、取引毎に必要なガス代は次のようなイメージです。(2023年5月20日時点)
- BNB Smart Chain:0.03ドル(仮想通貨BNB)
- ETH:1.5ドル~2.5ドル(仮想通貨ETH)
- Polygon:0.004ドル(仮想通貨MATIC)
※2023年5月20日時点の目安(取引の種類・混雑度、・仮想通貨価格で変動)
イーサリアム以外のブロックチェーンであれば、手数料がほぼ掛からないので、気になる方は承認を与えて取引を行う都度リボークを行っても良いでしょう。



(もちろん手間は掛かりますが・・・)
ブロックチェーンEthereum(イーサリアム)の場合、一回のリボークで100円単位のガス代が掛かってくるため、リボークを行うときは費用対効果を考える必要があります。
例えば、メタマスクを分散型取引所で数百万円のスワップを行い、その後もメタマスクに数百万円の仮想通貨を残している場合、それは間違いなくリボークした方が良いでしょう。



確かに数百万円を失うリスクを少しでも減らせるなら、ガス代高くてもリボークした方が良いね!
数千円程度しかメタマスクに残していないのであれば、100円単位でガス代を支払ってもそれに見合うリスク減のメリットがないので、リボークを行うべきではないでしょう。
1回限りの取引であれば基本的に不要
メタマスクで承認(Approve)を行ったトークンが関わる取引はその1回限りと決めており、メタマスクの中に資産を残さないのであればリボークは不要です。
メタマスクの承認作業は特定のトークン1つ1つに対して行うため、例えばある1つの仮想通貨に対して無制限の承認(Approve)を行ったとしても、他の仮想通貨には影響はありません。
従って、承認を行った仮想通貨をもう今後利用しないのであれば、リボークする必要はありません。
Pancakeswap等の主要DAppsでも必要?



パンケーキスワップとか有名なサービスを利用するときに行った承認でも、リボークした方がいいのかな?何か安全そうな気がするけど・・・
メジャーなDAppsであってもハッキングのようなリスクがまったくないと断言することはできません。
実際、メジャーなDAppsサービスでもハッキングされた事件はこれまでにいくつか存在します、



イーサリアム以外のブロックチェーンであれば、リボークは「やらない後悔よりやる後悔」だと私は考えています!
イーサリアムであれば、100円単位でガス代が掛かってしまうので、費用対効果を考えてリボークを検討しましょう。
補足:メタマスクは制限を掛けた承認も可能


ちなみに、メタマスクでは承認(Approve)を行うときに無制限で承認を与えるのではなく、承認する枚数を自由に設定して承認を行うこともできます。



例えば、パンケーキスワップで100ドル分のUSDTを別の仮想通貨に交換する場合、100ドル分だけ承認を与えれば十分ということです。
この方法のメリットは、Revoke(リボーク)が不要になる点です。
取引毎に必要な分だけ承認を与えればいいので、必要以上にメタマスク内の資産をリスクにさらす必要がなくなります。
この方法のデメリットは、とにかく手間が掛かることです。
毎回DAppsのサービスを利用する度に承認を行う必要があるので、単純に不便です。
無制限の承認が自動で提案されている理由も、DAppsサービスの便利さが損なわれてしまうからです。



基本的にはRevoke(リボーク)で対応することをおすすめします!
ちなみに、メタマスクで制限を掛けた承認は次のように行えます。
PCで行う手順は次の通りです。


スマホで行う手順は次の通りです。


まとめ:Revokeはやらない後悔よりやる後悔


パンケーキスワップやOpenseaといったサービスを利用するためには、トークンを自由に動かしても良いという承認を行う必要があり、この承認を後で無効にする作業のことをリボーク(Revoke)といいます。
リボーク(Revoke)を行うメリットは、将来的に不正なコントラクトを実行してしまった場合の損失金額を抑えることができる点にあります。
リボーク(Revoke)を行うデメリットは、リボークの度にガス代を払う必要がある点です。
リボークをやるべきかやらないべきかの結論は次の通りです。
- イーサリアム以外のブロックチェーン:やらない後悔よりやる後悔
- イーサリアム:費用対効果を考えてリボークを検討する



仮想通貨やNFTのリボークを無料ではないので、特にイーサリアムは無暗にリボークすることは控えるべきですが、基本はやるべきです!
リボークは次の手順で行えます。
トークンのリボーク(Revoke)にはガス代が必要です。
必要なガス代は海外取引所Bybit(バイビット)で購入できます。


海外仮想通貨取引所に日本円を直接入金することはできません。
Bybitで仮想通貨を購入するためには、国内取引所から仮想通貨を送金する必要があります。



Bybitへの送金手数料が無料の国内取引所ビットフライヤーの口座を開設して、送金手数料が無料の仮想通貨XRPを買って送金しましょう!
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- XRPを使ってBybitでガス代となる仮想通貨を購入
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こちらの記事でbitFlyer⇒Bybit⇒メタマスクまでの一連のやり方を詳しく解説しているので参考にして下さい。
本記事は以下のメタマスクの公式文献を参考に作成しました。
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