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「ぱんだくりぷとの」のコンテンツ制作・編集ポリシーはこちらでご紹介しています。
- Celer cbridgeとは?
- Clere cbridgeでブリッジの行う方法
- 仮想通貨のブリッジの仕組みと注意点
- cbrideの流動性提供の仕組みとやり方
- ブリッジのインパーマネントロス
Celer cbridgeとは仮想通貨のブリッジを行うことができるサービスです。

例えば、仮想通貨ウォレットに入っている「イーサリアムメインネットのUSDT」を「BNB Smart ChainのUSDT」に移動することができます。
仮想通貨のブリッジは、ネットワークを簡単に移動できる便利なサービスですが、実は使い方に注意しないと思わぬ損をしてしまうことがあります。
- ブリッジレート
- ブリッジ特有のインパーマネントロス
- ブリッジ手数料…etc

本記事を最後まで読むことで仮想通貨のブリッジサービスCeler cbridgeの利用方法・仕組み・注意点が全て分かります!
ブリッジを行うためには、ウォレットに送金元のネットワークに対応するガス代を用意する必要があります。
GMOコインなら、メタマスクへの送金手数料が完全無料で、例えばガス代のイーサリアムも0.05%の格安の手数料で購入できるのでオススメです。
※当メディアでは、金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」で認可を受けており、「関東財務局」に登録されている仮想通貨取引所の利用を推奨しています。また、当メディアの「仮想通貨」は「暗号資産」のことを指します。
暗号資産に関する注意事項は、金融庁・消費者庁・警察庁による「暗号資産の利用者のみなさまへ」を是非ご覧ください。
cbridgeとは仮想通貨のブリッジサービス


Celer cbridgeは仮想通貨のブリッジを行うことができるサービスです。



仮想通貨を別のチェーンに簡単に移動させることができます。
Celer cbridgeは次のブロックチェーン・仮想通貨のブリッジに対応しています。
- Ethereum
- Astar Network
- BNB Chain
- Avalanche
- Polygon
- Arbitrum, Fantom
- Metis Mainnet
- Oasis Emerald
- Celo
- Aurora
- Harmony
- Moonbeam
- Moonriver
- Optimism
- Boba Network
- OKExChain
- Heco
- Clover
- Gnosis Chain
- Milkomeda
- Cardano
- Shiden
- Tether
- USDC
- Ethereum
- MetisDAO
- Kromatika
- BUSD
- Thales
- Domi Coin
- Dodo
- Unified Society
- Lyra
- JPEGvault
- Immutable X
- dForce
- xToken
- Wootrade
- Perpetual Protocol
- Mask Network
- Izumi Finance
- MCDex
- PolkaEx
- CEC Energy Chain
- PerlinX
- Reef Chain
- Boba Network
- Standard Protocol



ブリッジする機会が多いステーブルコインはほぼ全ての仮想通貨、チェーンに対応していますね。



ブリッジする機会が多いステーブルコインはほぼ全ての仮想通貨、チェーンに対応していますね。
最新のCeler cBridgeに対応している仮想通貨・ブロックチェーンのリストは、以下の公式サイトから確認できます。


cbridgeで仮想通貨をブリッジするやり方


①cbridgeの利用に必要なガス代を用意
ブリッジするときは、メタマスク等の仮想通貨ウォレットにガス代を準備しておく必要があります。
ブリッジ元がBNB Smart ChainならBNB、イーサリアムならETHが必要です。
GMOコインなら、メタマスクへの仮想通貨の送金手数料が完全無料で、例えばガス代のイーサリアムも0.05%の格安の手数料で購入できるのでオススメです。
②cbridgeに接続してブリッジする
画面右上の「Connect Wallet」から自分の仮想通貨ウォレットと接続します。
ウォレットと接続できたらブリッジしたい仮想通貨・ブロックチェーンを選択します。
初めてブリッジする仮想通貨は「Approve」で承認し、それから「Transfer」を選択します。


最後に確認画面が表示されます。次の3つの内容に問題がないことを確認して「Confirm Transfer」を選択します。
- Bridge Rate:ブリッジ前後の枚数の比率
- Fee:手数料
- Estimated Time of Arrival:ブリッジに掛かる時間
ブリッジレートについて注意する必要がある事例はこちらで解説しています。
手数料の計算方法はこちらで解説しています。
cbridgeのブリッジで発生する手数料


ここの内容は以下のcbridgeの公式文献を参考に作成しています。
https://cbridge-docs.celer.network/reference/faq#how-is-the-fee-calculated
cbridgeでブリッジを行うと、ブリッジ元で支払うガス代に加えて次の2つの手数料が発生します。
- Base Fee:ガス代(ブリッジ先)
- Protocol Fee:LP提供者への報酬とバリデーターへの報酬(0%~0.5%)
Protocol Feeは流動性プールに仮想通貨を提供してくれる人に支払う報酬と、cbridgeのバリデーターへの報酬です。
cbridgeでは、cbridge公式の仮想通貨(ガバナンストークン)CELRを保有すると、ブリッジ取引を監視・管理・承認するバリデーターになることができます。
ブリッジ取引では、各ブロックチェーンのバリデーターに支払うガス代としての報酬に加えて、ブリッジするためのバリデーターにも報酬を支払う必要があるイメージです。
ブリッジ取引では異なるブロックチェーンを結びつける「Cosmos」と呼ばれる仕組みが使われています。



cbrdigeの流動性提供についてはこちらで解説しています!
cbridgeの仮想通貨ブリッジの仕組みとは


次にcbridgeで仮想通貨を異なるチェーンに送金できる仕組みを分かりやすく解説していきます。



仕組みがよく分からないサービスを利用することに抵抗がある方は、是非ご覧下さい!
ここの内容は以下のcbridgeの公式文献を参考に作成しています。
cbridgeの仮想通貨ブリッジは次の2つの仕組みによって成り立っています。
- 流動性プール方式(the pool-based bridge)
- ペグ方式(the canonical mapping bridge)
①流動性プール方式の仕組みとは
流動性プール方式(Polol-Based Bridge)とは流動性プールという仮想通貨が貯まっている場所を介してブリッジを行う方法です。


cbridgeの流動性プールにはこのように、資産を運用したい投資家の仮想通貨が集まっており、投資家は流動性を提供してくれた報酬に仮想通貨CELRを貰います。
仮想通貨のブリッジを行うと、元のチェーンの流動性プールに仮想通貨が追加され、送金先のチェーンの流動性プールから仮想通貨が出ていきます。
cbridgeで既に流動性プールが作られている仮想通貨のブリッジを行う場合は、この流動性プール方式で仮想通貨は別のブロックチェーンに送金されます。



凄くシンプルな仕組みだね!
①流動性プール方式の仕組みの注意点
流動性プール方式で仮想通貨のブリッジを行う場合、1:1で仮想通貨をブリッジできず、ブリッジ先で仮想通貨が少し減ったり増えたりしてしまうことがあります。



増える分にはいいですが、減ると困ってしまいますね。
ブリッジ画面で事前に確認できるので、ブリッジレート(Bridge Rate)は必ず確認してからブリッジして下さい。





でもなんでブリッジした後に枚数が変わっちゃうの?
ここから仮想通貨のブリッジのルールについて説明していくので、気になる方は是非ご覧下さい!
結論、cbridgeではほとんどのブリッジペアでは「StableSwap AMM」という仕組みが導入されているのでブリッジレートが変わることがあります。(https://cbridge-docs.celer.network/reference/faq)
※いくつかのペアは1:1のレートで固定されているようです。
ブリッジサービスのStableSwap AMMは、流動性プールを枯渇させないための仕組みです。
StableSwap AMMは次の2つのルールを組み合わせたルールのことです。
- ブリッジの結果、2つの流動性プールの枚数がある程度均衡するときは1:1でブリッジ
- ブリッジの結果、2つの流動性プールの枚数がある程度均衡しない時は枯渇しないよう調整してブリッジ



「ある程度」と表現したのは、どの程度均衡しなくなったときに調整するかはブリッジサービス側が決めることができるからです!
具体例を挙げてイメージしてみましょう。
あなたは今USDT(Ethereum)をUSDT(BNB Smart Chain)にブリッジしようとしています。
USDT(BNB Smart Chain)の流動性プールの枚数をx、USDT(Ethereum)の流動性プールの枚数をyとしたとき、StableSwap AMMではxとyが次のようなグラフで表されます。


このグラフには次の特徴があります。
- xとyの枚数が均衡しているときはy=-x+kの一次関数のグラフになる
- xとyの枚数が均衡しなくなると、y=a/xの反比例のグラフになる



グラフの形もそうなっていますね!
ちゃんと両方のプールが均衡していると、USDT(ETH)が1枚増えたらUSDT(BNB)は1枚減ります。5枚増えたら5枚減ります。(プールの枚数はy=-x+kの関係)
下のように、USDTプールが均衡していない場合はどうでしょうか。


あなたがUSDT(ETH)をUSDT(BNB)にブリッジした時、USDT(ETH)のプールは増えてもUSDT(BNB)はほとんど減らないこと分かります。
USDT(BNB)のプールがほとんど減らないということは、あなたの手元にUSDT(BNB)はほとんどブリッジされないということです。



逆に均衡に戻るようなブリッジを行うと、USDT(BNB)は少し増えてブリッジされます!
このようにプールの均衡状態に大きな片寄りを生んでしまうと、ブリッジレートが大きく変わってしまうので、必ず事前に確認する癖を付けましょう。
ちなみにStableSwap AMMは名前から分かるように、本来は分散型取引所のステーブルコイン同士のスワップで使われていたルールです。
仮想通貨のブリッジはETH同士・MATIC同士のように、別チェーンではありますが同じコインをスワップしているような取引なので、このルールがぴったりという訳ですね。



このグラフの導き方やその他の詳細は、下の記事で解説しています!


②ペグ方式の仕組みとは
ペグ方式(Canonical mapping Bridge)とは、ブリッジ元の仮想通貨を預かっておき、同じ枚数だけブリッジ先のチェーンでペグトークンを新規発行する仕組みです。


ペグ方式では流動性プールを必要としないので、流動性プールが用意されていない仮想通貨でもブリッジできます。



例えば仮想通貨ATLはcbridge上で流動性プールが用意されていませんが、ブリッジできます。
仮想通貨ATLはBNB Smart Chainに戻すと、ペグトークンはバーン(burn)され、なくなる仕組みになっています。


ペグトークンは元のブロックチェーンに戻す引換券のようなイメージです。
②ペグ方式の注意点とは
ペグ方式の場合は必ず1:1でブリッジされるので、流動性プール方式のようにブリッジレートを心配する必要はありません。



戻し方だけは忘れないように気を付けましょう。
同じようにcbridgeで元のチェーンに戻します。(その際にペグトークンはバーンされる)
cbridgeの流動性提供のやり方


ここの内容は以下のcbridgeの公式文献を参考に作成しています。
cbirdgeの流動性提供とは
cbridgeの流動性の提供とは、流動性プール方式のブリッジサービス提供に必要な仮想通貨をcbridgeに預けて運用することです。



このように、cbrideの流動性プール方式のブリッジは、流動性を提供してくれる利用者がいることで成り立っています。
流動性を提供することで、仮想通貨CELRを報酬として貰うことができます。
cbridgeの流動性提供の報酬はいくら?
自分の提供した流動性プールがブリッジに利用されると、ブリッジを行った人のProtocol Feeが報酬になります。
自分が提供したチェーンの仮想通貨に占める自分の持ち分割合が自分の分の報酬です。
たくさんブリッジに利用されればされるほど、自分が提供している流動性の占める割合が大きければ大きいほど報酬は大きくなる仕組みです。
cbridgeの流動性提供のやり方
流動性プールの提供は各仮想通貨の各ブロックチェーン毎に行えます。
今回はEthereum MainnetのUSDTの流動性を提供してみましょう。+のマークを選択します。


流動性を提供する枚数を入力したら「Add Liquidity」で流動性の提供が開始されます。


APY(Annual Percentage Yield)が複利計算込みの年利です。
画面右上の「View」から流動性提供の報酬を受け取れます。
上段の警告文についてはこちらで解説しています。
下段の警告文についてはこちらの記事で解説しています。



ブリッジを行う際のリスクについて記載されています。気にし過ぎる程の内容ではありませんが、気になる方は是非ご覧ください。
提供したLPが別チェーンに移動する?
自分が提供したLPは、勝手に別のチェーンに移動してしまうことがあります。



上のページで勝手に移動してしまう場合の詳しい事例が掲載されていたので、そのままご紹介します。
あなたは10,000USDTをBNB Smart Chainで流動性として提供しており、これが唯一の流動性プールだとしましょう。
他の人がPoygonの2,000USDTをBNB Smart Chainにブリッジしました。
この時流動性プールは8,000USDT(BNB)と2,000USDT(Polygon)になり、あなたの流動性プールの一部はPolygonになりました。
実際は流動性プールには多くの人が提供しているため、10,000USDT(BNB)分の流動性は常に解除できる状態なので、こういったことは基本起こりません。



あるブロックチェーンで全員が同時に流動性を解除して引き出すような事例があった時には起こり得る話ですね。
最後の人は自分の分を引き出せなくなる可能性があります。
具体的な引き出し手順についてはライトペーパーに書かれていません。勝手に移動されるか運営に直接コンタクトを取る必要があるはずです。(他のブリッジサービスでは運営にコンタクトを取ることが多い)
cbridgeはDiscordで運営とコンタクトが取れるようになっているので、流動性を提供している方は覚えておくと良いですね。
https://discord.com/invite/uGx4fjQ
cbridgeのインパーマネントロスを解説
cbridgeの仮想通貨のブリッジでは、インパーマネントロスと呼ばれる損失が発生することがあります。
インパーマネントロスは分散型取引所で流動性を提供しているときに発生することで有名ですが、仮想通貨のブリッジでも同じような仕組みで発生します。



cBridgeの仮想通貨のブリッジには。流動性プール方式というブリッジがありましたね。
流動性プール方式では、ブリッジの結果により、以下のようなブリッジレートの変化が生まれていました。
- ブリッジの結果、2つの流動性プールに極端な開きが生まれてしまう場合、受け取れる通貨が減る
- ブリッジの結果、極端な開きが生まれていた2つの流動性プールが戻る場合、受け取れる通貨が増える
後者のようにブリッジ者が受け取った仮想通貨が増えた場合、流動性を提供した側ではインパーマネントロスが発生していることになります。
分かりやすい例を考えるために、Aさんだけが以下の流動性プールを持っていたとしましょう。
- USDT(BNB Smart Chain):50,000枚
- USDT(Ethereum):5,000枚
- 合計は55,000枚
ここでBさんがUSDT(Ethereum)20,000枚をUSDT(BNB)にブリッジしようとしました。



明らかに均衡が戻るようなブリッジになっていますね。
このとき、以下のグラフのように受け取れるUSDT(BNB Smart Chain)の枚数は20,000枚より多くなります。


仮に20,050枚だった場合、Aさんの流動性プールは以下のように変化します。
- USDT(BNB Smart Chain):29,950枚
- USDT(Ethereum):25,000枚
- 合計は54,950枚
Aさんの流動性プールのUSDTが50枚減ってしまいました。
この分がインパーマネントロスで、Aさんがこの時点で流動性の提供を解除した場合はインパーマネントロスが50ドル発生し、50ドルの損失を出したことになります。
この流動性がAさん以外の複数人で作られたものだった場合、このインパーマネントロスは分配されるようなイメージです。



50人だったら1人1ドルインパーマネントロスが発生するという訳ですね!
また均衡が生まれるような取引をすると、インパーマネントロスは解消されていきます。
仮想通貨のブリッジに関する損得表
StableSwap AMMが仮想通貨のブリッジサービスに適用されると、理論的には以下のような損得関係が生まれます。
ブリッジ結果・・・ | ブリッジ者 | LP提供者 |
---|---|---|
2つのLPの比率に変化なし | – | – |
2つのLPの比率に乖離が生まれる | ブリッジレート損 | IL解消 |
2つのLPの比率の乖離が縮まる | ブリッジレート得 | IL発生 |
cBrideのStableSwapの効きの強さ考察
ここから少し余談ですが、公式の文献には確かにStableSwap AMMに従っていると記載がありますが(https://cbridge-docs.celer.network/)、どの程度枯渇するとブリッジレートが変わるのか検証結果を載せておきます。
以下はUSDCのETHチェーンのプールとAuroraチェーンのフールです。
この時点である程度プール量に乖離があります。


USDT(Aurora)の残プール量は391,726USDCです。
試しにブリッジ画面で次の2パターンでブリッジの見積もりを出してみました。
- 500USDCをETH⇒Auroraへブリッジ
- 390000USDCをETH⇒Auroraへブリッジ


386630USDCをAuroraにブリッジした場合。AuroraのUSDCはある程度枯渇します。
StableSwap AMMが機能していた場合、さすがにこの辺りでブリッジレートが変わるのではと思いましたが、まだ変わりませんでした。
プール量をギリギリでブリッジしようとしたとき、初めてブリッジレートが下がり始めました


ブリッジレートが0.95を下回ると警告が出ました。
残高があれば取引できるかもしれないですが、これ以上はブリッジが推奨されない仕組みになっています。


結論、ブリッジレートが下がり始めるのは枯渇一歩手前という認識で間違いないです。
ブリッジレートの変化やインパーマネントロスは枯渇ラインギリギリで起きると考えてよいでしょう。



流動性提供のリスクやブリッジリスクは起きにくいといえます。
StableSwapのAMMの式のγ(ガンマ)という値を調整することによって、ブリッジレートの変わりづらさは調整できます。
γを大きくすることで、ブリッジレートが変化しづらくなるので、基本的にはかなりγの値は多く設定されていることですね。
【9月更新】口座開設キャンペーン一覧
【金融庁】仮想通貨に関する注意喚起



仮想通貨に関する法令・注意喚起について知りたい方は、以下の関連ページを一読することをオススメします。
消費者庁の「投資などのお金に関するトラブルや悪質商法について」のYoutube視聴もおすすめです。
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