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仮想通貨の取引をすると「ガス代」っていう手数料が掛かるって聞いたんだけど、どんな手数料なの?仕組みとか計算方法を教えて欲しい!
この記事ではこんな方の疑問を解決します。
- 仮想通貨の手数料「ガス代」とは
- ガス代を支払う必要がある理由
- ガス代の具体的な計算方法
- ガス代を変更して承認優先度を上げる方法
- ガス代を節約する4つの方法
仮想通貨の出金や分散型取引所の利用など、ブロックチェーンを利用すると「ガス代」と呼ばれる手数料を支払う必要があります。


このガス代はブロックチェーンの仕組みを維持するために必要だったり、仮想通貨の希少性を維持するために必要だったりするため、重要な役割を担っています。



この記事を最後まで読むことで、ガス代が発生する理由と仕組みを理解し、ガス代の具体的な計算方法や節約方法を学ぶことができます。
※「ガス代」という表現は主にイーサリアムの手数料として使われることが多いですが、本記事ではその他の仮想通貨で発生する手数料も「ガス代」と表現して解説しています。
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第1回:ビットコインってそもそも何?
第2回:今から始めても遅くないの?
第3回:仮想通貨のリスクを知ろう
第4回:仮想通貨を実際に買ってみよう
第5回:ビットコイン以外も知ろう
第6回:仮想通貨ウォレットって何?
第7回:仮想通貨の手数料ガス代とは(今ここ)
第8回:分散型取引所で投資してみよう
第9回:色々な仮想通貨取引所を知ろう
第10回:仮想通貨の運用に挑戦しよう
※当メディアでは、金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」で認可を受けており、「関東財務局」に登録されている仮想通貨取引所の利用を推奨しています。また、当メディアの「仮想通貨」は「暗号資産」のことを指します。
暗号資産に関する注意事項は、金融庁・消費者庁・警察庁による「暗号資産の利用者のみなさまへ」を是非ご覧ください。
ガス代はブロックチェーンで必要な手数料


仮想通貨の出金や分散型取引所の利用など、ブロックチェーンの利用を伴う活動には、全て「ガス代」と呼ばれる手数料が発生します。
仮想通貨に関する取引がブロックチェーン上で承認されるとき、主に承認者に報酬を与えるために支払います。


例えば、仮想通貨ウォレットから別のウォレットにイーサリアムを10ETH送金する場合、送金者側が送金分の10ETHに加えて0.0005ETHといった少額の仮想通貨を別に手数料として用意する必要があります。



利用するブロックチェーンの種類や混雑状況で金額は変わります。
ガス代は仮想通貨の送金だけでなく、ブロックチェーンが関係する取引で必要になります。(オンチェーン取引)
- 仮想通貨の送金
- 分散型取引所の利用
- NFTの売買
コインチェックやBybitといった仮想通貨取引所内でトレードを行う分には、ブロックチェーンを利用していないのでガス代は発生しません。



オンチェーン取引ガス代は掛かってきちゃうってことだね!ガス代はどうして支払う必要があるんだろう・・・



ガス代を支払う必要がある理由は、次の2つです。
ガス代を払う理由①:取引承認者の報酬
ガス代を支払う必要がある理由の1つ目は、ブロックチェーンの仕組みを維持するために必要だからです。


ブロックチェーンはほぼ管理者がいない世界でありながら、国境関係なく、高速で安価で安全な仮想通貨の取引を24時間体制で維持できています。
この便利でブロックチェーンの世界では、世界中の匿名の第三者がコンピュータで取引を承認してくれており、私たちがガス代を支払うことでこの仕組みは維持されます。
承認の仕組みによっては、多額の電気代を払ってコンピュータを動かす必要があり、、これに見合う報酬が承認者側に用意されないと、承認者は取引を承認する気にならないため、仕組みが成り立ちません。



承認者が取引の承認を行って受け取ることができる報酬は、主に2つあります。
- システムで自動で新規発行された仮想通貨
- 取引者が支払うガス代
例えば、ビットコインはまだ上限である2100万枚まで新規発行が終わっておらず、取引承認の報酬という形でビットコインが新規発行されます。
これに加えて、取引者が支払うガス代が承認者の報酬となります。
新規発行が全て終わった仮想通貨では、このガス代が取引承認者側のインセンティブとなり、ブロックチェーンの仕組みが維持されることが多いです。



ブロックチェーンの世界を成立させるためには必要なお金なんだね!
ガス代を払う理由②:通貨の希少性維持
新規発行が全て済んでいる仮想通貨の場合、取引者が支払ったガス代の一部が取引承認者のもとに送金されず、削除される仕組みになっていることがあります。





このように、流通済みの仮想通貨を利用不可・再流通不可にすることを「バーン(Burn/焼却)」といいます。
厳密には「バーンアドレス(Burn Address)」と呼ばれる、誰も秘密鍵を知らず、誰も引き出すことができない削除用のアドレスにガス代が自動で送金されます。
これによりガス代分が永久に市場に流通されないことになり、売られる量が減って仮想通貨の価格上昇に繋がります。



市場の流通枚数を段々減らしていく仕組みにして、希少性が維持されるようになってるんだね!



段々と市場枚数が減っていく仮想通貨のことを「デフレ型仮想通貨」と呼びます。
将来的にどんどん枚数が減って希少性がより増していくのではないかという希望を投資家に与えるため、投資先として人気がある銘柄になることが多いです。
ガス代の準備方法&安く購入する方法とは


次に必要になるガス代の金額の目安、お得なガス代の購入方法をご紹介します。
各ブロックチェーン毎に必要なガス代は異なります。
例えばBNB Smart Chainなら仮想通貨BNB、Polygonなら仮想通貨MATIC、Ethereum Mainnetなら仮想通貨ETH(イーサリアム)がガス代として必要です。
1回の取引に必要なガス代の目安は次の通りです。
- イーサリアム:数百円~数千円
- BNB Smart Chain:数十円/回
- Polygonネットワーク:数円/回



混雑度合いや取引の種類によって少し変わってくるので、多めに持っておくと安心ですね!
以下、ガス代をメタマスクに用意する方法を国内取引所で完結するETHと、海外取引所も利用する必要があるそれ以外で分けて解説しています。
※読みたい方にジャンプできます。
ETHをメタマスクに用意する方法
ETH(イーサリアム)は国内取引所で簡単に用意できますが、送金手数料が高額なところも多いので、安価な所を選ぶ必要があります。
GMOコインならガス代ETH(イーサリアム)を0.05%の格安の手数料で購入でき、メタマスクへの送金手数料も完全無料なのでオススメです。


GMOコインの口コミ
主人がこの取引所を使っていたので、安心なのでここを選びました。手数料も無料ですし、仮想通貨も有名なもので厳選しているので、信頼できます。スマホサイトで取り引きしているのですが、使いやすいです。サイトの内容もシンプルで、なんの迷いもなく操作ができます。
参照:みん評
仮想通貨の取引所は複数ありますが、GMOはネット関係では大手になるので信頼性が高いと思い、GMOコインを選びました。利用していると、非常に使い勝手が良く、見た目もシンプルで分かりやすいので、とても満足しています。
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- 多くの手数料が無料
- GMOは大手で信頼できる
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ビットポイントとDMMビットコインも無料ですが、イーサリアムを購入するときの手数料が高いので、あまりオススメできません。
GMOコインでイーサリアムを購入し、メタマスクに送金する方法は下のボックスを開くと確認できます。
GMOでお得にイーサリアムを購入&送金する方法
GMOコインのアプリを開き、下タブ「ホーム」より「預入/送付」をタップし、送金するETHを選びます。


上の「送付」タブより「新しい宛先」を追加するを選び、画面の指示に従って宛先情報を入力します。


宛先名称(ニックネーム)は、自分で分かりやすい名前を自由に付けます。アドレスはメタマスクのアドレスをコピーしてきて貼り付けます。


メタマスクのアドレスは、アプリの下の部分「0x~」の箇所をコピーしましょう。


アドレスの作成には少しGMOコイン側で審査が必要になる場合があります。
作成が終わったら、作成したアドレスを選択し、必要な情報を入力したら送金を実行しましょう。


ETH以外をメタマスクに用意する方法
ETH以外のBNBやMATICといった仮想通貨がガス代として必要な場合、海外取引所からメタマスクに送金する必要があります。



国内取引所で購入できるガス代もありますが、メタマスクに送金するネットワークが開通されていることはありません。
以下のボックスを開くと、詳細な手順を確認できます。
ETH以外のガス代をメタマスクに用意する方法
本記事では、BybitでBNBを購入して、メタマスクにガス代BNBを用意する例をご紹介します。



Bybitの口座を持っていない方は、以下のリンクから開設できます。


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次の流れで進めていきます。
- GMOコインで仮想通貨XRPを購入
- GMOコインにBybitの送金アドレスを登録
- BybitにXRPを送金
- BybitでBNBを購入
- BNBをメタマスクに送金
Bybitに入金するための仮想通貨をGMOコインで用意しましょう。



GMOコインはどの仮想通貨でも送金手数料は無料ですが、一番送金速度が早い仮想通貨XRPが手間が掛からないのでオススメです。
GMOコインアプリを開いて「取引所現物」よりXRPを選びます。(販売所現物でも買えますが、手数料が高いのでオススメしません)


注文方法は「成行」を選びます。買いたい枚数を入力したら、注文を実行しましょう。


GMOコインアプリを開いて、下タブ「ホーム」より「預入/送付」を選択し、送金する仮想通貨XRP(リップル)を選びます。


上の送付タブより「新しい宛先を追加する」を選び、宛先情報を登録します。
送付先の所在地の入力を求められた場合、Bybitの本社があるアラブ首長国連邦(ドバイ)を入力しましょう。


アドレスと宛先タグはBybitアプリ側で確認する必要があります。


Bybitスマホアプリを開いて、下タブ「資産」より「入金」をタップして、XRPを選びます。


アドレスと宛先タグ両方をコピーして、GMOコインの宛先情報に貼り付けましょう。


作成したアドレスは少し審査が必要な場合がありますが、すぐに完了して宛先に追加されます。
作成されたアドレスを選択し、送金枚数等の必要な情報を入力してBybitに送金しましょう。


Bybitでは、次の手順でBNBを購入できます。
Bybitスマホアプリを開いて、ホーム画面上の検索バーより「BNB」で検索します。
BNB/USDT(現物)を選択します。


下のように注文してBNBを購入しましょう。





BNBの購入はUSDTと呼ばれる仮想通貨で行います。
先に入金したXRPを同じ手順で「XRP/USDT(現物)」で検索し、USDTで売却しておくようにしましょう。
BNBを購入できたら、下タブ「資産」より「出金」を選び、検索バーよりBNBを選びます。


アドレスはメタマスクよりコピーしてきます。ネットワークはBSC(BEP20)を選んで送金します。


BSCは送金速度は早いので、すぐにメタマスク側で着金されるはずです。



BNB以外のMATIC等でも、手順は同じです!
ガス代が掛かる仕組み・計算方法とは





次に、ガス代が掛かる仕組みについて深堀りし、ガス代の計算過程の裏側を分かりやすくご紹介します!
前提:処理能力が低いとガス代は高い
前提として、ガス代で発生する金額はブロックチェーンによって異なりますが、ブロックチェーンの仕組みが処理能力が低い構造であればあるほどガス代は高くなります。
イーサリアムは処理能力が低いためガス代が高い
例えば、クレジットカードのVISAは世界中の取引を1700件/秒で処理できますが、イーサリアムの処理能力は30件/秒しかありません。


承認者の報酬になるガス代は、多く支払えば支払うほど承認してもらいやすくなるため、取引が混雑してくるとどんどんガス代の価格が高騰していきます。



千円単位でガス代の支払いが必要になる時間帯もあるため、イーサリアムに関しては後述のガス代節約方法がとても重要です!
イーサリアムは別名「ワールドコンピュータ」というだけあり、日々利用の幅が広がっており、取引数も増え続けている中で30件/秒では処理能力が足りていません。



確かに1秒30件って少ない気がする!ずっと混雑してるから、ガス代の基準がどんどん上がってきてるんだね・・・


処理能力が改善されればガス代も下がる
イーサリアムについては、将来的にアップデートにより10万件/秒まで処理能力を改善する予定となっており、ガス代の低下が期待されています。


取引が混雑していなければ、ガス代を高くしなくても承認者が承認してくれるようになるので、安価でイーサリアムの取引を行えます。



10万件/秒が実現すれば、現状の処理能力の約3000倍になるため、かなりのガス代改善が期待できますね。
①ガス量と②ガス料金の掛け算で計算
次にガス代の金額がどのように計算されているか、具体的な計算過程を確認してみましょう。



ガス代は以下の2つ要素から計算されています。
- ガス量:承認に掛かった作業量
- ガス料金:混雑度によって変動するガス量の単価
この2つの要素の掛け算でガス代は計算されます。
車で例えると「ガス量は目的地までに必要なガソリンのリットル量」「ガス料金はガソリンの1リットルあたりの価格」のようなイメージです。


必要になるガス量は取引のタイプ毎に固定で決まっています。
仮想通貨の送金なら100リットル、仮想通貨の交換なら150リットルといったイメージです。



イーサリアムのブロックであれば、次のようになっています。
取引タイプ | ガス量 | 取引例 |
---|---|---|
Standard Transfer | 21000 | ETHの送金 |
ERC-20:Transfer | 65000 | DAIの送金 |
ERC-721:Transfer | 84904 | NFTの送金 |
USDT:Transfer | 54128 | USDTの送金 |
Opensea:Sale | 71645 | NFTの売却 |
Uniswap:Swap | 184523 | – |
Uniswap:Add Liquidity | 216912 | – |
Curve:Swap | 183758 | – |
Curve:Add Liquidity | 271909 | – |
1inch:Swap | 141905 | – |
SushiSwap:Swap | 141225 | – |
ガス料金はその時のブロックチェーンの混雑状況により変動します。





なるほど!これはなんとなくイメージできるね!
実際のメタマスクのガス代画面を見てみましょう。
今回は計算過程をイメージしやすいBNB Smart Chainというブロックチェーンで行われる、BNBという仮想通貨のガス代支払いを例に紹介していきます。


ガス代の支払いを行う前に、上の画像のようにこのガス代で問題ないかが一度確認されます。
ここで「編集」を選択するとガス代計算の内訳を確認できます。
先に紹介した2つの要素で説明すると、ガス代限度額が「ガス量」、ガス代が「ガス料金」に該当します。(この辺りの表現はブロックチェーン毎に異なっていることが多いです)
上の例では、それぞれ以下のような数値になっています。
- ガス量:95062
- ガス料金:5
ガス料金の単位には通常「GWEI」が使われており、10億分の1を表すガス代計算特有の単位です。



ガス代を実際に計算すると、以下のようになります。
- ガス量「95,302」×ガス料金「5」× 0.000000001=0.00047531BNB
ガス料金の単位にはいくつかの種類がありますが、基本的にはgweiが利用されます。
- wei:「0.000000000000000001」を表す
- kwei:「0.000000000000001」を表す
- mwei:「0.000000000001」を表す
- gwei:「0.000000001」を表す



weiが最少単位で、ビットコインの開発に影響を与えた人物である「Wei Daiさん」が由来となっています。
そのweiに「k」・「m」・「g」が付いた単位があり、gweiが最も使われる単位です。
頭に付くのはそれぞれキロバイト・メガバイト・ギガバイトに使われれるk・m・gのことです。



なんとなく支払ってたガス代だけど、裏ではこんな風に計算されていたんだね!意外とシンプルかも・・・
支払うガス代の大小=承認の優先度



ガス量とガス料金は取引の種類やその時の混雑度合いによって推奨値が最初から設定されていますが、自分でも変更できるようになっています。
ガス代の設定を上げると混雑時でも早く承認されやすいというメリットがあります。
逆にガス代を下げると承認に掛かる時間が長くなったり、あまりにも推奨値からかけ離れて少ない値を設定すると取引が失敗したりします。
失敗してもガス代が返ってくる訳ではないので注意が必要です。
①ガス量を変える必要は基本的にない
ガス量を変更する際は「ガス限度額」という項目を設定することになります。
ガス限度額は取引承認の作業量になりますが「限度額」という名前から分かるように、ここには少し余裕を持った作業量が自動で入力されます。
車で例えると「目的地までに最大で使っても許せるガソリンのリットル量」です。



少し余裕を持ったガス量が入力されるってことは、いつも多めに手数料を支払っていたってことなのかな・・・



そこに関しては心配する必要はありません。実際に支払うガス代の金額は、承認者が承認に費やした実際の作業量で支払われます!
BSCネットワークを例に挙げて、ガス限度額を実際の画面で確認してみましょう。
今回は自分でガス限度額を「99,062」に設定して取引を承認してもらった例で紹介します。


ガス限度額は設定した「99,062」になっていますが、「ガスが使用されました」を見ると「62,796」しか実際には使用されていないことがわかります。
この数字に5gweiが掛けられて「0.00031398BNB」が支払うガス代となっています。
このガス限度額は取引の種類毎の推奨値が初期設定されているイメージなので、基本的に修正は不要です。ここを下げ過ぎると取引が失敗してしまうので注意しましょう。
逆に上げ過ぎると、内容に問題のある取引に多額の手数料を支払ってしまう可能性が出てくるので、こちらも注意します。
②ガス料金の変更で承認優先度が上がる
ガス料金は承認作業の需要が多いと高くなり、承認作業の需要が少ないと安くなります。
このガス料金は自分で設定することで以下のような効果があります。
- ガス料金を上げる:承認者に優先的に承認されやすくなり、取引が失敗しづらくなります。
- ガス料金を下げる:承認者に承認されずらくなり、取引が失敗しやすくなります。
例:バイナンススマートチェーン



まずは画面表示が一番シンプルで分かりやすいBNB Smart Chainの画面で確認してみましょう!


ガス代(GWEI)と書いてあるのが本記事でいう「ガス料金」に該当します。この辺りの表現はブロックチェーン毎に異なっていることが多いです。上の画像ではこのガス料金が「5」となっています。
基本的には問題なく承認される数値がその時の混雑状況に応じて自動で入力されるので、基本的にこのガス料金も変更する必要はありませんが、この数値を上げることで取引が優先的に承認されるようになります。
初期設定では中々承認されず、エラーになってしまった場合はこのガス料金を変更するのが有効です。



なるほど!困ったときはガス料金の方を修正すればいいんだね!でも具体的にどのくらい増やしたらいんだろう・・・
各ブロックチェーンには現在の混雑状況やガス料金毎の承認優先度の状況をリアルタイムで表示してくれるサイトが用意されています。
バイナンススマートチェーンの場合、ガストラッカーというサイトで確認することができます。


これによるとStandard(初期設定)のガス料金は5となっており、Fastでも5となっているため、初期設定のままでも10秒~30秒という十分な速度で承認が行われることが分かります。
Rapidにする場合は22.8774となっており、このぐらいのガス料金に変更することで5~10秒というさらに早い速度で承認されることが分かりますが、4倍以上のガス代を払うことになるので、ここまでは不要です。



バイナンススマートチェーンは承認速度が十分早いブロックチェーンなので、上げてもほとんど変わらないことが多いです・・・
例:イーサリアムネットワーク
イーサリアムのガス代の設定は以下の3つの要素で計算されています。
- ガス量
- 基本手数料(ガス料金)
- 優先手数料(ガス料金にさらにプラスできる手数料)



ガス料金が「基本」+「優先」で分かれているのがバイナンススマートチェーンのガス代との違いです。



ちょっと複雑なんだね・・・
ガス料金の基本手数料は変えることができないので、承認の優先度に影響するのは優先手数料です。
実際の編集画面を見てみましょう。


- ガス限度額:初期設定で問題ありません。限度額という表現になっていますが、イーサリアムの場合はこの初期設定の全量が実際に使用されることが多いです。
- 最大優先手数料:優先手数料を設定します。最大とありますが、ここで設定したガス料金がそのまま優先手数料として支払われることが多いです。
- 最大手数料:支払ってもいい「優先手数料」と「基本手数料」の合計を決めることができます。「優先手数料」と「基本手数料」の合計より少し余裕を持った数値が最初は設定されています。
承認の優先度を上げたい場合、最大優先手数料と最大手数料を同じ数値ずつ上げることになります。



最大手数料の方も一緒に上げないといけないんだね!イーサリアムの場合はどのくらい数値を上げたらいいの?
イーサリアムの場合、現在の混雑状況とガス料金毎の承認速度は「Ethereum Gas Tracker」から確認することができます。


「Base=基本手数料」「Priority=優先手数料」「gweiの数字=Base+Priority」となっています。
右のグラフから22gweiの時は600秒で承認されることが分かります。
上の画像では基本手数料が21gweiとなっているので、Highの十分早い速度で承認を行いたい場合、4以上の優先度を設定する必要があるということです。
ガス代を安く抑える4つの方法とは





ガス代を節約するために、以下の4つのことを意識しましょう!
- Gas stationサイトを確認して、ガス料金を下げれないか都度確認する
- 取引が少ない時間帯を狙う
- 仮想通貨の送金はまとめて行う
- そもそもガス代が高いネットワークは利用しない
① Gas stationサイトを確認する
先に紹介したように、ガス料金を下げると承認の優先度は下がってしまいますが、少し下げても承認時間が長くなるだけで取引自体は失敗しないことも多いです。
そのため、少しでもガス代を下げたい場合は、その都度各ブロックチェーンに対応している「ガスステーションサイト」で適切なガス代を確認しましょう。
ガスステーションサイトでは、現在の取引の混雑状況とガス料金毎の承認速度をリアルタイムで表示してくれます。
- バイナンススマートチェーン:https://bscscan.com/gastracker
- イーサリアム:https://etherscan.io/gastracker
- ポリゴンネットワーク(MATIC):https://polygonscan.com/gastracker
イーサリアムを例に挙げると、下の画像ではガス料金を22gweiまで下げることで、低速ではありますが取引は問題なく承認されることが分かります。





このように、長く時間が掛かっても良い方はガスステーションサイトで低速時のガス料金を確認して、ガス料金を手動で変更するようにします。
②取引が少ない時間帯を狙う
ガス料金は取引の混雑度合いによって変わってくるため、取引が空いている時間を狙って取引を行うことで、ガス料金を抑えることができます。
ブロックチェーンによって異なりますが、この取引が少ない時間帯を狙うことが一番手数料の削減に繋がることが多いです。



特に処理能力に課題がある中で、取引の需要が高いイーサリアムのような仮想通貨では、このように少しでも安い時間帯を探ることがとても重要になります。
イーサリアムの場合、下記サイトで曜日・時間帯毎の混雑傾向をチェックすることができます。


サイト真ん中の「Get Price by Time of Day」で色の薄い時間帯ではガス代が安価になります。





一番高い時間帯と一番安い時間帯では、手数料に数倍の違い出ることがあります。手数料が高いと感じたらガス代が安い時間帯を確認するようにしましょう。
③仮想通貨の送金はまとめて行う
仮想通貨のガス代は取引1回ごとに発生してくるため、送金などはなるべくまとめて済ませるようにすることも重要です。
慣れていない内はミスを防ぐために少額で一度を送金を行い、その後大きな額で送金を行うといったことも重要ですが、まとめて送金を行うことも徐々に意識していきましょう。
④低能力ブロックチェーンで送金しない
そもそもガス代が高いブロックチェーンでは頻繁に仮想通貨の送金を行わないということも重要です。
ガス代が比較的高い仮想通貨として筆頭に上がるのは、処理能力があまり高くないイーサリアムです。
例えば、取引所の間でイーサリアムを移動させたい時は、イーサリアムを一度送金手数料が安い仮想通貨リップル等に交換してから送金するといったことが重要です。


リップルは送金特化で開発された仮想通貨であり、1500件/秒という高い処理能力を持っているため、送金はとても得意です。
【チェーン別】仮想通貨のガス代比較


2022年1月13日CoinMarketCapが各ブロックチェーン毎のガス代の平均金額を算出しました。


以下が仮想通貨のガス代の比較表です。(2022年1月CoinMarketCapデータ)
ブロックチェーン | 平均ガス代/1回 |
---|---|
イーサリアム | 46.22ドル |
Optimistic Ethereum | 2.39ドル |
Arbitrum One | 2.87ドル |
ビットコイン | 1.57ドル |
ZKSync | 0.65ドル |
BNB Smart Chain(BSC) | 0.35ドル |
Dogecoin | 0.22ドル |
Loopting | 0.46ドル |
Bitcoin Cash | 0.01ドル |
Solana | 0.00025ドル |
Polygon | 0.0004ドル |
Avalanche C-Chain | 0.000004ドル |



イーサリアムは処理能力が高い仕組みのブロックチェーンではないかつ、NFTやNFTゲーム等で取引量が急増しています。
混雑時でも処理をしてもらうために、利用者はどんどんガス代を吊り上げていくため、ガス代が高くなります。
BNB Smart Chainも取引需要は多いですが、ビットコインやイーサリアムとはブロックチェーンの承認ルール(コンセンサスアルゴリズム)が大きく異なり、中央集権的な仕組みなので処理能力が高いです。
仮想通貨のガス代に関するFAQ 総まとめ
まとめ:ガス代を理解して安く抑えよう!


ガス代は「①ブロックチェーンの仕組みの維持」と「②仮想通貨の希少性の維持」を目的に支払う必要がある仮想通貨の世界の大切な手数料です。


処理能力が低いブロックチェーンほど、ガス代の金額は高くなる傾向があり、今一番この処理能力が問題となっている仮想通貨がイーサリアムです。





特に処理能力に課題がある中で、取引の需要が高いイーサリアムのような仮想通貨では、ガス代の節約を意識することが重要です!
- Gas stationサイトを確認して、ガス料金を下げれないか都度確認する
- 取引が少ない時間帯を狙う
- 仮想通貨の送金はまとめて行う
- そもそもガス代が高いネットワークは利用しない



ガス代の仕組みが分かると、対策も正しくできるね!
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【11月更新】口座開設キャンペーン一覧
【金融庁】仮想通貨に関する注意喚起



仮想通貨に関する法令・注意喚起について知りたい方は、以下の関連ページを一読することをオススメします。
消費者庁の「投資などのお金に関するトラブルや悪質商法について」のYoutube視聴もおすすめです。
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