
仮想通貨の取引をすると「ガス代」っていう手数料が掛かるって聞いたんだけど、どんな手数料なの?掛かってくる仕組みとか計算方法を教えて欲しいな・・・
この記事ではこんな方の疑問を解決します。
- 仮想通貨の手数料「ガス代」って何?
- ガス代を支払う必要がある理由
- ガス代の具体的な計算方法
- ガス代を自分で設定して承認優先度を上げる方法
- ガス代を節約する4つの方法


仮想通貨の出金や取引を行うと「ガス代」と呼ばれる手数料が必ず発生します。
このガス代は匿名の第三者で維持されているブロックチェーンの仕組みを維持するために必要だったり、仮想通貨の希少性を維持するために必要だったりするため、重要な役割を担っています。
多くの仮想通貨の利用者は仕組みや目的を理解せずに支払っていますが、その仕組みを正しく理解することで、仮想通貨に対する理解が深まったり、ガス代を節約するためのちょっとした裏技のようなこともできたりします。
この記事を最後まで読むことで、ガス代が発生する理由と仕組みを理解し、ガス代の具体的な計算方法や節約する方法を学ぶことができます。



多くの人が知らないガス代仕組みを正しく理解して、一歩先に進んだ仮想通貨投資家を目指しましょう!
「ガス代」という表現は主にイーサリアムの手数料として使われることが多いですが、本記事ではその他の仮想通貨で発生する手数料も「ガス代」と表現して解説しています。
第1回:ビットコインってそもそも何?
第2回:今から始めても遅くないの?
第3回:仮想通貨のリスクを知ろう
第4回:仮想通貨を実際に買ってみよう
第5回:ビットコイン以外も知ろう
第6回:仮想通貨ウォレットって何?
第7回:仮想通貨の手数料ガス代とは(今ここ)
第8回:分散型取引所で投資してみよう
第9回:色々な仮想通貨取引所を知ろう
第10回:仮想通貨の運用に挑戦しよう
ガス代とは仮想通貨の手数料
ガス代とは仮想通貨に関する取引で支払う必要がある手数料のことです。
仮想通貨に関する取引がブロックチェーン上で承認されるとき、承認者に与えられる報酬の目的で支払う必要があります。


仮想通貨の送金や交換を行うときはガス代が必要です。
例えば、仮想通貨ウォレットから別のウォレットにイーサリアムを10ETH送金する場合、送金者側が送金分の10ETHに加えて0.0005ETHといった少額の仮想通貨を別途手数料として用意する必要があります。
ブロックチェーンの混雑状況によって異なりますが、イーサリアムの場合支払うガス代は1000円前後です。
ガス代は仮想通貨の送金だけでなく、ブロックチェーンが関係する多くの取引で必要です。
- 仮想通貨の送金
- 仮想通貨の交換(分散型取引所)
- NFTの売買



何をやるにしてもガス代が掛かってきちゃうってことだね!ガス代はどうして支払う必要があるんだろう・・・
ガス代を払う理由①:取引承認者の報酬


ブロックチェーンは管理者がいない世界でありながら、国境関係なく、高速で安価で安全な仮想通貨の取引を24時間体制で維持できています。
この便利でブロックチェーンの世界では、世界中の匿名の第三者がコンピュータで取引を承認してくれていますが、私たちがガス代を支払うことでこの仕組みは維持されています。
取引の承認作業にはコンピュータを動かす必要があり、多額の電気代が必要になることが多く、これに見合う報酬が承認者側に用意されないと、承認者は取引を承認する気にならないため、仕組みが成り立ちません。



承認者が取引の承認を行って受け取ることができる報酬は主に2つあります。
- システムで自動で新規発行された仮想通貨
- 取引者が支払うガス代
例えば、ビットコインはまだ上限である2100万枚まで新規発行が終わっておらず、取引承認の報酬という形でビットコインが新規発行されます。
これに加えて、取引者が支払うガス代が承認者の報酬となります。新規発行が全て終わった後は、このガス代がだけが取引承認者側のインセンティブとなり、ブロックチェーンの仕組みが維持される理由です。



ブロックチェーンの世界を成立させるためには必要なお金なんだね!
この承認者がガス代を報酬に行っている具体的な承認作業については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
ガス代を払う理由②:通貨の希少性維持


ガス代を支払う理由としては①の「承認者のインセンティブ」がほとんどです。
しかし、新規発行が全て済んでいる仮想通貨の場合、取引者が支払ったガス代の一部が取引承認者のもとに送金されず、削除される仕組みになっていることがあります。
このように、流通済みの仮想通貨を利用不可・再流通不可にすることを「バーン(Burn、焼却)」といいます。
厳密には「バーンアドレス(Burn Address)」と呼ばれる、誰も秘密鍵を知らず、誰も引き出すことができない削除用のアドレスにガス代が自動で送金されます。
これによりガス代分が永久に市場に流通されないことになり、売られる量が減って仮想通貨の価格上昇に繋がります。



市場の流通枚数を段々減らしていく仕組みにして、希少性が維持されるようになってるんだ!
段々と市場枚数が減っていく仮想通貨のことを「デフレ型仮想通貨」と呼びます。
将来的にどんどん枚数が減って希少性がより増していくのではないかという希望を投資家に与えるため、投資先として人気がある銘柄です。
ちなみに、この仕組みが仮想通貨の価格上昇に役立っているかどうかについては、新規発行が全て終わっている仮想通貨であるかどうかも重要です。
まだ新規発行が残っている場合、追加で市場に仮想通貨がどんどん流れ込んでしまうため、ガス代のバーンによる価格上昇の効果が薄れてしまうからです。
ガス代の買い方・安く購入する方法とは
各ブロックチェーン毎に必要なガス代は異なります。
例えばBNB Smart ChainならBNB、PolygonチェーンならMATICがガス代として必要です。
必要なガス代は海外取引所Bybit(バイビット)で購入できます。


海外仮想通貨取引所に日本円を直接入金することはできません。
Bybitで仮想通貨を購入するためには、国内取引所から仮想通貨を送金する必要があります。



Bybitへの送金手数料が無料の国内取引所ビットフライヤーの口座を開設して、送金手数料が無料の仮想通貨XRPを買って送金しましょう!
- bitFlyerで送金手数料が安い仮想通貨XRPを購入
- 仮想通貨XRPをBybitに送金
- XRPを使ってBybitでガス代となる仮想通貨を購入
- ガス代をメタマスクに送金



こちらの記事でbitFlyer⇒Bybit⇒メタマスクまでの一連のやり方を詳しく解説しているので参考にして下さい。
ガス代の仕組み・計算方法とは


前提:処理能力が低いとガス代は高い
前提として、ガス代で発生する金額はブロックチェーンによって異なりますが、ブロックチェーンの仕組みが処理能力が低い構造であればあるほどガス代は高くなります。
イーサリアムは処理能力が低いためガス代が高い
例えば、クレジットカードのVISAは世界中の取引を1700件/秒で処理できますが、イーサリアムの処理能力は30件/秒しかありません。
承認者の報酬になるガス代は、多く支払えば支払うほど承認してもらいやすくなるため、取引が混雑してくるとどんどんガス代の価格が高騰していきます。



千円単位でガス代の支払いが必要になる時間帯もあるため、イーサリアムに関しては後述のガス代節約方法がとても重要です!
イーサリアムは別名「ワールドコンピュータ」というだけあり、日々利用の幅が広がっており、取引数も増え続けている中で30件/秒では処理能力が足りていません。



確かに1秒30件って少ない気がする!ずっと混雑してるから、ガス代の基準がどんどん上がってきてるんだね・・・
処理能力が改善されればガス代も下がる
イーサリアムについては、将来的にアップデートにより10万件/秒まで処理能力を改善する予定となっており、ガス代の低下が期待されています。
取引が混雑していなければ、ガス代を高くしなくても承認者が承認してくれるようになるので、安価でイーサリアムの取引を行えます。



10万件/秒が実現すれば、現状の処理能力の約3000倍になるため、かなりのガス代改善が期待できますね。
①ガス量と②ガス料金の掛け算で計算


次にガス代の金額がどのように計算されているか、具体的な計算過程を確認してみましょう。



ガス代は以下の2つ要素から計算されています。
- ガス量:承認に掛かった作業量
- ガス料金:混雑度によって変動するガス量の単価
この2つの要素の掛け算でガス代は計算されます。
車で例えると「ガス量は目的地までに必要なガソリンのリットル量」「ガス料金はガソリンの1リットルあたりの価格」のようなイメージです。
必要になるガス量は取引のタイプ毎に固定で決まっています。
仮想通貨の送金なら100リットル、仮想通貨の交換なら150リットルといったイメージです。
ガス料金はその時のブロックチェーンの混雑状況により変動します。



なるほど!これはなんとなくイメージできるね!
実際のメタマスクのガス代画面を見てみましょう。
今回は計算過程をイメージしやすいBNB Smart Chainというブロックチェーンで行われる、BNBという仮想通貨のガス代支払いを例に紹介していきます。


ガス代の支払いを行う前に、上の画像のようにこのガス代で問題ないかが一度確認されます。
ここで「編集」を選択するとガス代計算の内訳を確認できます。
先に紹介した2つの要素で説明すると、ガス代限度額が「ガス量」、ガス代が「ガス料金」に該当します。(この辺りの表現はブロックチェーン毎に異なっていることが多いです)
上の例では、それぞれ以下のような数値になっています。
- ガス量:95062
- ガス料金:5
ガス料金の単位には通常「GWEI」が使われており、10億分の1を表すガス代計算特有の単位です。



ガス代を実際に計算すると、以下のようになります。
- ガス量「95,302」×ガス料金「5」× 0.000000001=0.00047531BNB
ガス料金の単位にはいくつかの種類がありますが、基本的にはgweiが利用されます。
- wei:「0.000000000000000001」を表す
- kwei:「0.000000000000001」を表す
- mwei:「0.000000000001」を表す
- gwei:「0.000000001」を表す



weiが最少単位で、ビットコインの開発に影響を与えた人物である「Wei Daiさん」が由来となっています。
そのweiに「k」・「m」・「g」が付いた単位があり、gweiが最も使われる単位です。
頭に付くのはそれぞれキロバイト・メガバイト・ギガバイトに使われれるk・m・gのことです。



なんとなく支払ってたガス代だけど、裏ではこんな風に計算されていたんだね!意外とシンプルかも・・・
支払うガス代の大小=承認の優先度



ガス量とガス料金は取引の種類やその時の混雑度合いによって推奨値が最初から設定されていますが、自分でも変更できるようになっています。
ガス代の設定を上げると混雑時でも早く承認されやすいというメリットがあります。
逆にガス代を下げると承認に掛かる時間が長くなったり、あまりにも推奨値からかけ離れて少ない値を設定すると取引が失敗したりします。
失敗してもガス代が返ってくる訳ではないので注意が必要です。
①ガス量を変える必要は基本的にない
ガス量を変更する際は「ガス限度額」という項目を設定することになります。
ガス限度額は取引承認の作業量になりますが「限度額」という名前から分かるように、ここには少し余裕を持った作業量が自動で入力されます。
車で例えると「目的地までに最大で使っても許せるガソリンのリットル量」です。



少し余裕を持ったガス量が入力されるってことは、いつも多めに手数料を支払っていたってことなのかな・・・



そこに関しては心配する必要はありません。実際に支払うガス代の金額は、承認者が承認に費やした実際の作業量で支払われます!
BSCネットワークを例に挙げて、ガス限度額を実際の画面で確認してみましょう。
今回は自分でガス限度額を「99,062」に設定して取引を承認してもらった例で紹介します。


ガス限度額は設定した「99,062」になっていますが、「ガスが使用されました」を見ると「62,796」しか実際には使用されていないことがわかります。
この数字に5gweiが掛けられて「0.00031398BNB」が支払うガス代となっています。
このガス限度額は取引の種類毎の推奨値が初期設定されているイメージなので、基本的に修正は不要です。ここを下げ過ぎると取引が失敗してしまうので注意しましょう。
逆に上げ過ぎると、内容に問題のある取引に多額の手数料を支払ってしまう可能性が出てくるので、こちらも注意します。
②ガス料金の変更で承認優先度が上がる
ガス料金は承認作業の需要が多いと高くなり、承認作業の需要が少ないと安くなります。
このガス料金は自分で設定することで以下のような効果があります。
- ガス料金を上げる:承認者に優先的に承認されやすくなり、取引が失敗しづらくなります。
- ガス料金を下げる:承認者に承認されずらくなり、取引が失敗しやすくなります。
例:バイナンススマートチェーン
まずは画面表示が一番シンプルで分かりやすいバイナンススマートチェーンの画面で確認してみましょう。


ガス代(GWEI)と書いてあるのが本記事でいう「ガス料金」に該当します。この辺りの表現はブロックチェーン毎に異なっていることが多いです。上の画像ではこのガス料金が「5」となっています。
基本的には問題なく承認される数値がその時の混雑状況に応じて自動で入力されるので、基本的にこのガス料金も変更する必要はありませんが、この数値を上げることで取引が優先的に承認されるようになります。
初期設定では中々承認されず、エラーになってしまった場合はこのガス料金を変更するのが有効です。



なるほど!困ったときはガス料金の方を修正すればいいんだね!でも具体的にどのくらい増やしたらいんだろう・・・
各ブロックチェーンには現在の混雑状況やガス料金毎の承認優先度の状況をリアルタイムで表示してくれるサイトが用意されています。
バイナンススマートチェーンの場合、ガストラッカーというサイトで確認することができます。


これによるとStandard(初期設定)のガス料金は5となっており、Fastでも5となっているため、初期設定のままでも10秒~30秒という十分な速度で承認が行われることが分かります。
Rapidにする場合は22.8774となっており、このぐらいのガス料金に変更することで5~10秒というさらに早い速度で承認されることが分かりますが、4倍以上のガス代を払うことになるので、ここまでは不要です。



バイナンススマートチェーンは承認速度が十分早いブロックチェーンなので、上げてもほとんど変わらないことが多いです・・・
例:イーサリアムネットワーク
イーサリアムのガス代の設定は以下の3つの要素で計算されています。
- ガス量
- 基本手数料(ガス料金)
- 優先手数料(ガス料金にさらにプラスできる手数料)



ガス料金が「基本」+「優先」で分かれているのがバイナンススマートチェーンのガス代との違いです。



ちょっと複雑なんだね・・・
ガス料金の基本手数料は変えることができないので、承認の優先度に影響するのは優先手数料です。
実際の編集画面を見てみましょう。


- ガス限度額:初期設定で問題ありません。限度額という表現になっていますが、イーサリアムの場合はこの初期設定の全量が実際に使用されることが多いです。
- 最大優先手数料:優先手数料を設定します。最大とありますが、ここで設定したガス料金がそのまま優先手数料として支払われることが多いです。
- 最大手数料:支払ってもいい「優先手数料」と「基本手数料」の合計を決めることができます。「優先手数料」と「基本手数料」の合計より少し余裕を持った数値が最初は設定されています。
承認の優先度を上げたい場合、最大優先手数料と最大手数料を同じ数値ずつ上げることになります。



最大手数料の方も一緒に上げないといけないんだね!イーサリアムの場合はどのくらい数値を上げたらいいの?
イーサリアムの場合、現在の混雑状況とガス料金毎の承認速度は「Ethereum Gas Tracker」から確認することができます。


「Base=基本手数料」「Priority=優先手数料」「gweiの数字=Base+Priority」となっています。
右のグラフから22gweiの時は600秒で承認されることが分かります。
上の画像では基本手数料が21gweiとなっているので、Highの十分早い速度で承認を行いたい場合、4以上の優先度を設定する必要があることが分かります。
ガス代を安く抑える4つの方法とは





ガス代を節約するために、以下の4つのことを意識しましょう!
- Gas stationサイトを確認して、ガス料金を下げれないか都度確認する
- 取引が少ない時間帯を狙う
- 仮想通貨の送金はまとめて行う
- そもそもガス代が高いネットワークは利用しない
① Gas stationサイトを確認する
先に紹介したように、ガス料金を下げると承認の優先度は下がってしまいますが、少し下げても承認時間が長くなるだけで取引自体は失敗しないことも多いです。
そのため、少しでもガス代を下げたい場合は、その都度各ブロックチェーンに対応している「ガスステーションサイト」で適切なガス代を確認しましょう。
ガスステーションサイトでは、現在の取引の混雑状況とガス料金毎の承認速度をリアルタイムで表示してくれます。
- バイナンススマートチェーン:https://bscscan.com/gastracker
- イーサリアム:https://etherscan.io/gastracker
- ポリゴンネットワーク(MATIC):https://polygonscan.com/gastracker
イーサリアムを例に挙げると、下の画像ではガス料金を22gweiまで下げることで、低速ではありますが取引は問題なく承認されることが分かります。





このように、長く時間が掛かっても良い方はガスステーションサイトで低速時のガス料金を確認して、ガス料金を手動で変更するようにします。
②取引が少ない時間帯を狙う
ガス料金は取引の混雑度合いによって変わってくるため、取引が空いている時間を狙って取引を行うことで、ガス料金を抑えることができます。
ブロックチェーンによって異なりますが、この取引が少ない時間帯を狙うことが一番手数料の削減に繋がることが多いです。



特に処理能力に課題がある中で、取引の需要が高いイーサリアムのような仮想通貨では、このように少しでも安い時間帯を探ることがとても重要になります。
イーサリアムの場合、下記サイトで曜日・時間帯毎の混雑傾向をチェックすることができます。
サイト真ん中の「Get Price by Time of Day」で色の薄い時間帯ではガス代が安価になります。





一番高い時間帯と一番安い時間帯では、手数料に数倍の違い出ることがあります。手数料が高いと感じたらガス代が安い時間帯を確認するようにしましょう。
③仮想通貨の送金はまとめて行う
仮想通貨のガス代は取引1回ごとに発生してくるため、送金などはなるべくまとめて済ませるようにすることも重要です。
慣れていない内はミスを防ぐために少額で一度を送金を行い、その後大きな額で送金を行うといったことも重要ですが、まとめて送金を行うことも徐々に意識していきましょう。
④低能力ブロックチェーンで送金しない
そもそもガス代が高いブロックチェーンでは頻繁に仮想通貨の送金を行わないということも重要です。
ガス代が比較的高い仮想通貨として筆頭に上がるのは、処理能力があまり高くないイーサリアムです。
例えば、取引所の間でイーサリアムを移動させたい時は、イーサリアムを一度送金手数料が安い仮想通貨リップル等に交換してから送金するといったことが重要です。


リップルは送金特化で開発された仮想通貨であり、1500件/秒という高い処理能力を持っているため、送金はとても得意です。
【チェーン別】仮想通貨のガス代比較
2022年1月13日CoinMarketCapが各ブロックチェーン毎のガス代の平均金額を算出しました。


以下が仮想通貨のガス代の比較表です。(2022年1月CoinMarketCapデータ)
ブロックチェーン | 平均ガス代/1回 |
---|---|
イーサリアム | 46.22ドル |
Optimistic Ethereum | 2.39ドル |
Arbitrum One | 2.87ドル |
ビットコイン | 1.57ドル |
ZKSync | 0.65ドル |
BNB Smart Chain(BSC) | 0.35ドル |
Dogecoin | 0.22ドル |
Loopting | 0.46ドル |
Bitcoin Cash | 0.01ドル |
Solana | 0.00025ドル |
Polygon | 0.0004ドル |
Avalanche C-Chain | 0.000004ドル |
イーサリアムは処理能力が高い仕組みのブロックチェーンではないかつ、NFTやNFTゲーム等で取引量が急増しています。
混雑時でも処理をしてもらうために利用者はどんどんガス代を吊り上げていくため、ガス代がどんどん高くなります。
ビットコインはイーサリアムとブロックチェーンの処理能力自体は大きく変わりませんが、スマートコントラクト機能がなく、NFTやNFTゲームに利用されず需要が多くないため、ガス代が高騰しづらいです。
BNB Smart Chainは取引需要こそ多いですが、ビットコインやイーサリアムとはブロックチェーンの承認ルール(コンセンサスアルゴリズム)が大きく異なり、中央集権的な仕組みなので処理能力が高いです。



イーサリアム、ビットコイン、BNB Smart Chainのコンセンサスアルゴリズムはこちらの記事で詳しく解説しています!
【必見】ガス代に関するFAQ 総まとめ
まとめ:ガス代を理解して安く抑えよう!
ガス代は「①ブロックチェーンの仕組みの維持」と「②仮想通貨の希少性の維持」を目的に支払う必要がある仮想通貨の世界の大切な手数料です。


処理能力が低いブロックチェーンほど、ガス代の金額は高くなる傾向があり、今一番この処理能力が問題となっている仮想通貨がイーサリアムです。





特に処理能力に課題がある中で、取引の需要が高いイーサリアムのような仮想通貨では、ガス代の節約を意識することが重要です!
- Gas stationサイトを確認して、ガス料金を下げれないか都度確認する
- 取引が少ない時間帯を狙う
- 仮想通貨の送金はまとめて行う
- そもそもガス代が高いネットワークは利用しない



ガス代の仕組みが分かると、対策も正しく出来る感じがするね!
ガス代について正しく理解して、一歩先に進んだ仮想通貨投資家を目指しましょう!
必要なガス代は海外取引所Bybit(バイビット)で購入できます。


海外仮想通貨取引所に日本円を直接入金することはできません。
Bybitで仮想通貨を購入するためには、国内取引所から仮想通貨を送金する必要があります。



Bybitへの送金手数料が無料の国内取引所ビットフライヤーの口座を開設して、送金手数料が無料の仮想通貨XRPを買って送金しましょう!
- bitFlyerで送金手数料が安い仮想通貨XRPを購入
- 仮想通貨XRPをBybitに送金
- XRPを使ってBybitでガス代となる仮想通貨を購入
- ガス代をメタマスクに送金



こちらの記事でbitFlyer⇒Bybit⇒メタマスクまでの一連のやり方を詳しく解説しているので参考にして下さい。
第1回:ビットコインってそもそも何?
第2回:今から始めても遅くないの?
第3回:仮想通貨のリスクを知ろう
第4回:仮想通貨を実際に買ってみよう
第5回:ビットコイン以外も知ろう
第6回:仮想通貨ウォレットって何?
第7回:仮想通貨の手数料ガス代とは(今ここ)
第8回:分散型取引所で投資してみよう
第9回:色々な仮想通貨取引所を知ろう
第10回:仮想通貨の運用に挑戦しよう
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