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本記事は、2023年6月2日に行ったビットフライヤーへの問い合わせとテスト送金の結果を元に作成しています。本記事を更新した2023年8月14日時点でも、対応に変化はありません。
- ビットフライヤーの海外取引所への送金状況
- ビットフライヤーの国内取引所への送金状況
- テスト送金結果とお問い合わせ結果
結論、ビットフライヤー(bitFlyer)の海外取引所への送金状況は次の通りです。
国内取引所への送金状況は次の通りです。
全てイラストにまとめると、次のようになります。

ビットフライヤーはTRUST(トラスト)と呼ばれる情報通知プラットフォームに加盟している取引所であり、原則通りSygna Bridge(シグナ・ブリッジ)に加盟している国内取引所・海外取引所には送金できません。
海外取引所への送金制限がない国内取引所は、次の3箇所です。
オススメは海外送金用の仮想通貨XRP(リップル)を0.12%の格安の手数料で購入でき、海外への送金手数料も0.15XRPでほとんど掛からないビットバンクです。

送金制限がなく、手数料が安い取引所を利用したい方にオススメです。
※当メディアでは、金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」で認可を受けており、「関東財務局」に登録されている仮想通貨取引所の利用を推奨しています。また、当メディアの「仮想通貨」は「暗号資産」のことを指します。
暗号資産に関する注意事項は、金融庁・消費者庁・警察庁による「暗号資産の利用者のみなさまへ」を是非ご覧ください。
ビットフライヤーは海外取引所に送金できない?


2023年6月1日に、FATF(金融活動作業部会)のトラベルルールに対応するため、日本政府が法律等の改正を行い、各仮想通貨取引所は取引所への送金制限を設けることになりました。
トラベルルールとは、FATF(Financial Action Task Force、金融活動作業部会)と呼ばれる国際機関により、マネーロンダリングやテロ資金供与対策を目的として各国で導入が進められている取り決めのことです。
テロリストその他の犯罪者が自由に電子的な資金移転システムを利用することを防ぎ、不正利用があった場合に追跡ができるように、受取側の取引所に送付に関する情報を通知する必要が出てきました。


トラベルルール導入までの経緯
2015年6月 | G7サミットで暗号資産に対する規制の導入が宣言され、各国の暗号資産業者は登録・免許制になり、利用者も本人確認が必要になる。日本でも暗号資産業者は登録制に。 |
2018年7月 | G20で、FATFに対してFATF勧告の適用方法をもっと明確にするように要請される。 |
2018年10月 | FATF勧告15「新技術の悪用防止」が改訂され、暗号資産業者はマネロン等の規制が必要になる。 |
2019年6月 | FATF勧告16「電信送金」が改訂され、送付側と受取側に関する情報の通知が必要になり、このFATF勧告16がトラベルルールと呼ばれている。 |



各取引所のトラベルルール対応の原則は、次の通りです。
- 国内と国外への仮想通貨送金が全てが対象
- 送金する通貨の種類・金額は問わない
- 通知元と通知先で共通の情報共有ルールが必要
- プライベートウォレットは影響なし
本記事では、bitFlyerのトラベルルール対応について詳しく解説していきます。
bitFlyerのトラベルルール対応の概要
国内取引所ビットフライヤー(bitFlyer)の法改正への対応は、次の通りです。
※読みたい所にジャンプできます。
ビットフライヤー公表のトラベルルール対応はこちらのリンクから確認できます。
2023年6月2日時点のビットフライヤーの各取引所への送金状況は、次の通りです。


ビットフライヤーはTRUST(トラスト)と呼ばれる情報通知プラットフォームに加盟しており、国内取引所は同じTRUSTを採用しているコインチェックにしか送金できません
また、TRUSTに対応している仮想通貨は決まっており、ビットフライヤー間で送金できる仮想通貨は以下に限られるので、注意しましょう。
コインチェック入出金可能 | ビットフライヤー入出金可能 |
---|---|
BTC | BTC |
ETH | ETH |
BAT | BAT |
ENJ | MATIC |
OMG | MKR |
PLT | SHIB |
SAND | PLT |
FNCT | |
CHZ | |
LINK |



BTC、ETH、ERC-20トークンが送金可能というイメージです。
ビットフライヤーの海外取引所への送金状況は、次の通りです。



MEXCに送金できないのはちょっと不便だね・・・



海外取引所への送金について詳しく解説していきます!
Sygna加盟の海外取引所には送金不可
ビットフライヤーはTRUST(Travel Rule Universal Solution Technology、トラスト)と呼ばれる情報通知プラットフォームに加盟しており、原則通り異なるSygna Bridge(シグナ・ブリッジ)に加盟している海外取引所MEXCには送金できません。
以下は、2023年6月2日に実施した、ビットフライヤーからMEXCへのテスト送金結果です。


ビットフライヤーは送金前に送金先のアドレスを登録する必要がありますが、そもそも登録できない結果になりました。
公表でも送金できる通知対象国への送金で対応できるものは、「当社が採用するトラベルルールソリューション(TRUST)を通じて、法律等で定められている情報の通知が可能な暗号資産交換業者宛の暗号資産のご送付」とあります。



公表通りの対応となっていますね!
情報通知が不明な海外取引所には送金可
金融庁指定の通知対象国に所在を置いている海外取引所の中には、トラベルルールへの対応が不明な所もありますが、ビットフライヤーはこれらの取引所には送金できます。(Gate.io、Bitgetなど)
2023年6月2日に実施した、ビットフライヤーからGate.ioへのテスト送金結果は次の通りです。





問題なく送金できていることが分かりますね。
こちらについては、ビットフライヤーに直接問い合わせてみましたが、明確な回答を貰うことはできませんでした。
他の国内取引所では明確に禁止となっている所もある中、ビットフライヤーはグレーな対応を取っていますが、今後も引き続き送金できる可能性はあるでしょう。
通知対象国以外への送金は従来通り可能
Bybit(バイビット)など、金融庁指定の通知対象国以外へ所在を置いている海外取引所への送金は、法改正によって制限されている訳ではないため、ビットフライヤーからも問題なく送金できます。
以下は、2023年6月2日に実施したビットフライヤーからBybitへのテスト送金結果です。





問題なく送金できていることが分かります。
ちなみに、全て仮想通貨XRP(リップル)を使って少額でテストを行いましたが、トラベルルール対応は送金金額・送金する通貨の種類は関係ないので、別の仮想通貨で送金したり、大きな金額で送金しても同じ結果です。
お問い合わせ結果は公表通りの回答
2023年6月2日に、ビットフライヤー公式に以下の点について問い合わせを行いました。
通知対象国に所在地を置いていて、採用しているトラベルルールが不明な以下の海外取引所への送金は可能か
回答は次の通りとなっており、ホームページの内容がそのまま記載されただけでした。





明確には分かりませんでしたが、現状は問題なく送金できています。
海外取引所への送金制限がない国内取引所


2023年6月3日時点では、海外取引所への送金制限が一切ない国内取引所は次の3か所でした。



各取引所の公表ではなく、6月2日~3日にかけて実施したテスト送金の結果で判断しています。
オススメは海外送金用の仮想通貨XRP(リップル)を0.12%の格安の手数料で購入でき、海外への送金手数料も0.15XRPでほとんど掛からないビットバンクです。
bitbankは全ての海外取引所に送金可


2023年6月10日実施した送金テストは、ビットバンクはどこの海外取引所にも制限なく送金可能でした。
公表でも海外取引所には制限がないとのことでした。
お問い合わせ結果、テスト送金結果の証憑はこちらの記事で紹介しています。


Coincheckは全ての海外取引所に送金可


2023年6月2日~3日にかけて実施した送金テストでは、コインチェックはどこの海外取引所にも問題なく送金できました。



お問い合わせ結果、テスト送金結果はこちらの記事で公開しています。


ちなみに、コインチェックの公表では、コインチェックは「TRUST」と呼ばれる情報通知プラットフォームを採用しており、他の情報通知プラットフォームを採用している海外取引所には送金できないはずでした。
しかし、Sygna Bridge(シグナ・ブリッジ)を採用している海外取引所MEXCにも送金できました。
BitTradeは全ての海外取引所に送金可


2023年6月2日に実施した送金テストでは、ビットトレード(BitTrade)はどこの海外取引所にも問題なく送金できました。
しかし、2023年6月2日にビットトレードのカスタマサポートに問い合わせ際は、2023年6月1日より海外取引所への送金は全面的に禁止されるという回答でした。



あくまで2023年6月2日時点の状況ということで、参考にして下さい。
お問い合わせ結果、テスト送金結果の証憑はこちらの記事で紹介しています。


まとめ:Sygna採用取引所には送金できない





結論、2023年6月2日に実施したテスト送金と問い合わせより、ビットフライヤーの海外取引所への送金状況は次の通りとなっています。
ビットフライヤーの国内取引所への送金状況は次の通りです。
全てイラストにまとめると、次のようになります。


ビットフライヤーはTRUST(トラスト)と呼ばれる情報通知プラットフォームに加盟している取引所であり、原則通りSygna Bridge(シグナ・ブリッジ)に加盟している国内取引所・海外取引所には送金できません。
海外取引所は、MEXC以外であれば問題なく送金できます。
海外取引所への送金制限がない国内取引所は、次の3箇所です。
オススメは海外送金用の仮想通貨XRP(リップル)を0.12%の格安の手数料で購入でき、海外への送金手数料も0.15XRPでほとんど掛からないビットバンクです。



送金制限がなく、手数料が安い取引所を利用したい方にオススメです。
コインチェックのトラベルルールを知りたい人向け!
ビットフライヤーのトラベルルールを知りたい人向け!
GMOコインのトラベルルールを知りたい人向け!
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