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本記事は、2024年4月15日に更新を行っています。
この記事から分かること
- コインチェックの海外取引所への送金状況
- コインチェックの国内取引所への送金状況
- テスト送金結果とお問い合わせ結果
結論、2023年6月1日施行のトラベルルール遵守対応を受けた、コインチェックの海外取引所への送金状況は次の通りです。
コインチェックの国内取引所への送金状況は次の通りです。
1枚のイラストにまとめると次の通りです。
コインチェックはTRUST(トラスト)と呼ばれる情報共有プラットフォームに加盟している国内取引所です。
国内取引所でSygna Bridge(シグナ・ブリッジ)を採用している所には送金できませんが、海外取引所でSygna Bridgeを採用しているところには問題なく送金できました。
金融庁で指定された情報通知対象国に所在を置いており、加盟している情報通知プラットフォームが不明な所にも送金可能だったため、全ての海外取引所に制限なく送金できるという結果でした。
※Nexo等の一部のマイナーな取引所には出金不可
主要な海外取引所への送金制限がない国内取引所は、次の3箇所です。
送金の制限を気にせず利用したい方に、コインチェックはお勧めです。
・特徴①:最短5分で口座開設申込み完了
・特徴②:初心者にも使いやすい
・特徴③:ビットコインの取引所手数料無料
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🐼 コインチェック公式サイト:https://coincheck.com/ja/
下のツールを利用することで、トラベルルール対応後の国内取引所から海外取引所への送金状況と、送金できないときの解決方法を簡単に調べることができます。
送金元の国内取引所と送金先の海外取引所をリストから選択し、確認を実行すると送金可否が表示されます。
簡単!送金状況の確認ツール(by ぱんだくりぷと)
※当メディアでは、金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」で認可を受けており、「関東財務局」に登録されている仮想通貨取引所の利用を推奨しています。また、当メディアの「仮想通貨」は「暗号資産」のことを指します。
暗号資産に関する注意事項は、金融庁・消費者庁・警察庁による「暗号資産の利用者のみなさまへ」を是非ご覧ください。
コインチェックのトラベルルール対応とは
2023年6月1日に、FATF(金融活動作業部会)のトラベルルールに対応するため、日本政府が法律等の改正を行い、各仮想通貨取引所は取引所への送金制限を設けることになりました。
ちなみに、トラベルルールってどんなルールなの?
コインチェックが対応しているトラベルルールとは、FATF(Financial Action Task Force、金融活動作業部会)と呼ばれる国際機関により、マネーロンダリングやテロ資金供与対策を目的として各国で導入が進められている取り決めのことです。
トラベルルールとは、「利用者の依頼を受けて暗号資産の出金を行う暗号資産交換業者は、出金依頼人と受取人に関する一定の事項を、出金先となる受取人側の暗号資産交換業者に通知しなければならない」というルールです。
bitbank Support トラベルルールとはなんですか
トラベルルール導入までの簡単な経緯
1989年6月 | マネロン対策の国際的な枠組み「FATF」がフランスで設立。 |
2015年6月 | G7サミットで暗号資産に対する規制の導入が宣言され、各国の暗号資産業者は登録・免許制になり、利用者も本人確認が必要になる。日本でも暗号資産業者は登録制に。 |
2018年10月 | FATF勧告15「新技術の悪用防止」が改訂され、暗号資産業者はマネロン等の規制が必要になる。 |
2019年6月 | FATF勧告16「電信送金」が改訂され、送付側と受取側に関する情報の通知が必要になり、このFATF勧告16がトラベルルールと呼ばれている。 |
2023年6月 | 犯罪による収益の移転防止に関する法律が改正され、日本の暗号資産交換業者はトラベルルールへの対応が必要になる。 |
「トラベルルール」は、国際的なルールである「FATF勧告16」の通称となります。(FATFはマネロン対策等を行う国際機関)
既に日本も勧告は受けていましたが、2023年6月1日の法令改正に伴いより厳しく遵守するようになり、金融庁指定の国への送金には情報の通知が義務化されました。
これにより、情報の通知を適切に行えない取引所間では、仮想通貨の送金に制限が掛かるようになりました。
もっと詳しくトラベルルール対応の経緯について知りたい方は、下のボックスを開いて詳細をご覧下さい。
沿革①:1989年にFATFが設立される
FATFは、元々は1989年7月に行われた第15回先進国首脳会議「アルシュ・サミット」で、マネーロンダリング対策における国際協力強化のため、先進主要国を中心として設立されたのものです。
その後、以下のような新しい対策範囲を加えながら、勧告を出しています。
沿革②:1990年4月に「40の勧告」策定
1990年4月には、各国におけるマネロン対策の基準として「40の勧告」が策定されました。
以下の40の勧告に従い、各国の法令整備等の状況が評価されます。
沿革③:2015年6月G7サミットで勧告強化
2015年6月に開催されたG7エルマウ・サミットにて、暗号資産という新しい支払手段に対する適切な規制の導入が宣言されました。
我々は、仮想通貨及びその他の新たな支払手段の適切な規制を含め、全ての金融の流れの透明性拡大を確保するために更なる行動をとる。
G7エルマウ・サミット首脳宣言(金融庁HP:暗号資産に係る法制度の整備より)
2014年にMTGOX社の破産事例がありましたが、あくまでもテロ対策の文脈で規制が必要という宣言になっていました。
これに伴いFATFは各国政府に対して、暗号資産交換業者に対して登録制・免許制を課し、利用者にも本人確認を義務付けるように勧告を行いました。
各国は、仮想通貨と法定通貨を交換する交換所に対し、登録・免許制を課すとともに、顧客の本人確認義務等のマネーロンダリング・テロ資金供与規制を課すべきである。
FATF ガイダンス(金融庁HP:暗号資産に係る法制度の整備より)
沿革④:2017年4月に改正資金決済法が施行
2015年6月のFATF勧告を受け、日本では2016年5月に資金決済法が改正されました。(2017年4月施行)
- 暗号資産交換業者は登録制に
- 口座開設では本人確認が義務
- 利用者保護で、取引所のルールを整備
※金融庁HP:暗号資産に係る法制度の整備より
沿革⑤:2019年6月に勧告16が改訂(ここでトラベルルールができる)
2019年6月にFATFの勧告16「電信送金」が改訂され、暗号資産の送付人と受取人の情報の確認・保存を取引所に課しました。
トラベルルールという用語がFATF内で正式にある訳ではありませんが、業界関係者にはこの改訂後のFATF勧告16「電信送金」が「トラベルルール」と認識されているようです。
トラベルルールとは、顧客が送金を実施する際、受取側・送付側事業者に対し、送付依頼人及び受取人の情報を保持・維持・(送付側事業者から受取側事業者への)通知を義務付ける AML/CFT 上の措置を指す。業界における一般用語であり、FATF 基準上の正式な用語ではないが、通常、FATF 基準上の勧告 16(電信送金)を指すものとして当局・業界関係者に理解されている。
金融庁 国際関係情報(その他):暗号資産・暗号資産交換業者に関する新たな FATF 基準についての12 ヵ月レビューの報告書要旨
沿革⑥:2023年6月に国内で法令が改正(ここで日本がトラベルルールに対応)
2023年6月1日から犯罪による収益の移転防止に関する法律等が改正され、日本の暗号資産交換業者はトラベルルール(改訂後のFATF勧告16)への対応が必要になりました。
犯罪による収益の移転防止に関する法律改正の概要は、金融庁のHPから確認できます。
本記事では、コインチェックのトラベルルールへの対応について詳しく解説していきます。
Coincheckのトラベルルール対応の概要
仮想通貨取引所コインチェック(Coincheck)の法改正への対応は、次の通りです。
- Sygna Bridge採用の海外取引所には送金できる
- 情報通知システムが不明な海外取引所にも送金可能
- 通知対象国以外への送金は従来通り可能
コインチェックは主要な海外取引所への送金制限はありませんでした。
他の記事でMEXCへの送金制限がある等の内容も見受けられますが、私は一度も送金出来なかったことはありません。
コインチェックの送金状況を1枚のイラストにまとめると、次の通りです。
コインチェックはTRUST(トラスト)と呼ばれる情報通知ツールを採用しており、国内取引所では同じTRUSTを採用しているビットフライヤーにしか送金できません。
また、TRUSTに対応している仮想通貨は決まっており、ビットフライヤー間で送金できる仮想通貨は以下に限られるので、注意しましょう。
コインチェック入出金可能 | ビットフライヤー入出金可能 |
---|---|
BTC | BTC |
ETH | ETH |
BAT | BAT |
ENJ | MATIC |
OMG | MKR |
PLT | SHIB |
SAND | PLT |
FNCT | |
CHZ | |
LINK |
BTC、ETH、ERC-20トークンが送金可能です。
海外取引所への送金状況は、次の通りです。
テスト送金を行った結果、全ての主要な海外取引所に仮想通貨を直接送金できました。
また、日本人が主に利用する海外取引所でTRUSTを採用している所はないため、海外取引所に関しては仮想通貨の送金の種類に制限はないといえます。
Sygna採用の海外取引所にも送金は可能
コインチェックはTRUST(トラスト)と呼ばれる情報通知プラットフォームに加盟しており、原則はSygna Bridgeに加盟している取引所に送金できませんが、Sygna Bridgeを採用している海外取引所MEXCに送金できました。
以下が、コインチェック⇒MEXCのテスト送金の結果です。
問題なく送金できていることが分かります。
コインチェックの公表では送金できないSygna Bridge採用の取引所として国内取引所のみ記載されているため、Sygna Bridgeを採用している海外取引所には問題なく送金できるのかもしれません。
こちらについてコインチェックに直接問い合わせたのですが、海外取引所への送金の可否については明確を避けるような回答でした。(メール内容の転載は禁止になっていたので、メールの添付は行いません)
他の国内取引所では明確に禁止にしている所も多い中、コインチェックはグレーな対応を取っています。今後もSygna Bridge採用の海外取引所に送金できる可能性は十分あるでしょう。
情報通知が不明な海外取引所にも送金可能
通知対象国に所在地を置いている海外取引所の中には、トラベルルールへの対応が不明な所もありますが、コインチェックはこれらの取引所にも送金できます。(Gate.io等)
以下は、コインチェックからGate.ioへのテスト送金結果です。
こちらについてもコインチェックへ問い合わせを行いましたが、送金の可否は明言を避けるような回答となっていました。
他の国内取引所では明確に禁止としている所も多い中、コインチェックはグレーな対応を取っているので、今後も送金できる可能性はあるといえます。
通知対象国以外への送金は従来通り可能
金融庁指定の通知対象国以外への仮想通貨の送金は、従来通り行えます。(BybitやKuCoin等)
以下は、コインチェックからBybitへのテスト送金結果です。
改正された法律等で通知対象国外には制限が一切求められていないため、問題なく送金できます。
ちなみに、Bybitへの送金は、送金申請後にメールで「本人意思による送金である申請」を求められ、メールに添付されていたリンクから以下の手順で申請を行いました。
コインチェックからBybitへの送金テストは一番最初に実施したため、それが原因かもしれません。
ちなみに、全て仮想通貨XRP(リップル)を使って少額でテストを行いましたが、トラベルルール対応は送金金額・送金する通貨の種類は関係ないので、別の仮想通貨で送金したり、大きな金額で送金しても同じ結果になるはずです。
海外取引所への送金制限がない国内取引所
海外取引所への送金制限が一切ない国内取引所は次の3か所です。
Coincheckは数少ない制限なしの取引所
本記事でご紹介したように、テスト送金結果では、コインチェックはトラベルルール対応による海外取引所への送金制限がない数少ない国外取引所です。
今後送金状況が変わる可能性もありますが、海外取引所に制限を気にせず送金したい場合、コインチェックはオススメです。
コインチェックの口コミ
コインチェックは仮想通貨ビギナーには最適だと思います。まず、アプリからのアクセスが簡単で、レイアウトも非常に見やすく、仮想通貨ビギナーの方でも簡単に仮想通貨を購入できると思います。あと、アルトコインも種類が豊富で、選択肢が多いというのもコインチェックの魅力のひとつだと思います。コマーシャルもやっているので、安全性も伺えるのでおすすめです。
参照:みん評
知り合いに「初心者ならここがいいよ」と言われ、コインチェックを選びました。入金からコイン購入までの手順がスムーズで、難しくてできないといったことはまずないと思います。また、チャートが見やすく、値の変動が分かりやすい点でもおすすめです。チャット機能も付いているため、他の人がどのような状況にあるのかもなんとなく分かって面白いです。外部アプリを用いた二重認証システムがあり、安全性についても十分信用できると思います。
参照:みん評
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BitTradeも全ての海外取引所に送金可能
送金テストでは、ビットトレード(BitTrade)はどこの海外取引所にも問題なく送金できました。
しかし、2023年6月2日にビットトレードのカスタマサポートに問い合わせ際は、2023年6月1日より海外取引所への送金は全面的に禁止されるという回答でした。
テスト送金内容と公表の内容に食い違いがあったので、この点は注意して下さい。
お問い合わせ結果、テスト送金結果の証憑はこちらの記事で紹介しています。
ビットトレードの口コミ
ビットトレード(BitTrade)はユーザー同士で売買を行う取引所形式となっています。そのため、アルトコインが販売所形式でしか取り扱いのないビットフライヤー、コインチェックといった取引所と比べて、手数料が安く購入できます。
参照:みん評
2段階認証やSNS認証に加えマルチシグとコールドウォレットを使ってセキュリティ対策をしています。運営会社はFX業界の老舗で、取引所は金融庁に登録済みです。ちなみに、チャートはTradingViewが採用されており、見やすく使いやすいのに加え高度なテクニカル分析ツールも充実してますよ。
参照:みん評
- 手数料が安い
- チャートが見やすい
- セキュリティがしっかりしている
🐼 ビットトレード公式サイト:https://www.bittrade.co.jp/ja-jp/
bitbankは全ての海外取引所に送金可
送金テストは、ビットバンクはどこの海外取引所にも制限なく送金可能でした。
公表でも海外取引所には制限がないとのことでした。
お問い合わせ結果、テスト送金結果の証憑はこちらの記事で紹介しています。
ビットバンクは海外送金用の仮想通貨XRP(リップル)を0.12%の格安の手数料で購入でき、海外への送金手数料も0.15XRPとほとんど掛からないのでオススメです。
ビットバンクの口コミ
スマホやパソコンから24時間使用できるので便利でした。アルトコインを安く取引できるのが魅力で使い始めたのですが、他の会社より手数料がかなり安くて良かったです。1円未満から取引できるのも嬉しいです。トレードの画像はシンプルだけど、知りたい情報はしっかりのっていて取引しやすかったです。セキュリティもしっかりしていて、安心して使用しています。
参照:みん評
取引開始にあたって、認証や入金確認の早さも魅力の一つでした。取引所によっては、必要書類は全て提出しても確認作業に半月ほど時間が掛かったり、不明な理由で断られることもあります。また、私の利用していた限りでは、サーバーがダウンしたり重くなって取引が不能に陥ったことはありません。
参照:みん評
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🐼 ビットバンク公式サイト:https://bitbank.cc/
まとめ:送金できない海外取引所は特になし
結論、トラベルルール対応を踏まえたコインチェックの海外取引所への仮想通貨の送金状況は次の通りになっています。
国内取引所への送金状況は次の通りです。
1枚のイラストにまとめると次の通りです。
コインチェックは、情報通知プラットフォームTRUST(トラスト)を採用している国内取引所です。
国内取引所で情報通知プラットフォームSynga Bridge(シグナ・ブリッジ)を採用している国内取引所に送金することはできませんが、海外取引所でSygna Bridgeに加盟しているMEXCには送金可能でした。
また、金融庁指定の通知対象国でトラベルルール対応が不明な海外取引所にも送金できたため、全ての海外取引所に送金できるといえます。
海外取引所への送金制限がない国内取引所は、次の3箇所です。
制限を気にせず海外取引所に送金したい方に、コインチェックはオススメです。
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【4月更新】口座開設キャンペーン一覧
【金融庁】仮想通貨に関する注意喚起
仮想通貨に関する法令・注意喚起について知りたい方は、以下の関連ページを一読することをオススメします。
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