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本記事は、2023年6月3日時点のコインチェックへの問い合わせとテスト送金の結果を元に作成しています。本記事を更新した2023年8月14日時点でも、対応に変化はありません。
- コインチェックの海外取引所への送金状況
- コインチェックの国内取引所への送金状況
- テスト送金結果とお問い合わせ結果
結論、2023年6月1日施行のトラベルルール遵守対応を受けた、コインチェックの海外取引所への送金状況は次の通りです。
国内取引所への送金状況は次の通りです。
1枚のイラストにまとめると次の通りです。

コインチェックはTRUST(トラスト)と呼ばれる情報共有プラットフォームに加盟している国内取引所です。
国内取引所でSygna Bridge(シグナ・ブリッジ)を採用している所には送金できませんが、海外取引所でSygna Bridgeを採用しているところには送金できました。
金融庁で指定された情報通知対象国に所在を置いており、加盟している情報共有プラットフォームが不明な所にも送金可能だったため、全ての海外取引所に制限なく送金できるという結果でした。
海外取引所への送金制限がない国内取引所は、次の3箇所です。

送金の制限を気にせず利用したい方に、コインチェックはお勧めです。


※当メディアでは、金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」で認可を受けており、「関東財務局」に登録されている仮想通貨取引所の利用を推奨しています。また、当メディアの「仮想通貨」は「暗号資産」のことを指します。
暗号資産に関する注意事項は、金融庁・消費者庁・警察庁による「暗号資産の利用者のみなさまへ」を是非ご覧ください。
コインチェックは海外取引所に送金できない?


2023年6月1日に、FATF(金融活動作業部会)のトラベルルールに対応するため、日本政府が法律等の改正を行い、各仮想通貨取引所は取引所への送金制限を設けることになりました。
トラベルルールとは、FATF(Financial Action Task Force、金融活動作業部会)と呼ばれる国際機関により、マネーロンダリングやテロ資金供与対策を目的として各国で導入が進められている取り決めのことです。
テロリストその他の犯罪者が自由に電子的な資金移転システムを利用することを防ぎ、不正利用があった場合に追跡ができるように、受取側の取引所に送付に関する情報を通知する必要が出てきました。


トラベルルール導入までの経緯
2015年6月 | G7サミットで暗号資産に対する規制の導入が宣言され、各国の暗号資産業者は登録・免許制になり、利用者も本人確認が必要になる。日本でも暗号資産業者は登録制に。 |
2018年7月 | G20で、FATFに対してFATF勧告の適用方法をもっと明確にするように要請される。 |
2018年10月 | FATF勧告15「新技術の悪用防止」が改訂され、暗号資産業者はマネロン等の規制が必要になる。 |
2019年6月 | FATF勧告16「電信送金」が改訂され、送付側と受取側に関する情報の通知が必要になり、このFATF勧告16がトラベルルールと呼ばれている。 |



各取引所のトラベルルール対応の原則は、次の通りです。
- 国内と国外への仮想通貨送金が全てが対象
- 送金する通貨の種類・金額は問わない
- 通知元と通知先で共通の情報共有ルールが必要
- プライベートウォレットは影響なし
Coincheckのトラベルルール対応の概要
仮想通貨取引所コインチェック(Coincheck)の法改正への対応は、次の通りです。
※読みたい所にジャンプできます。
コインチェック公表のトラベルルール対応はこちらのリンクから確認できます。
2023年6月3日時点のコインチェックの送金状況をまとめると、次の通りです。


コインチェックはTRUST(トラスト)と呼ばれる情報通知ツールを採用しており、国内取引所では同じTRUSTを採用しているビットフライヤーにしか送金できません。
また、TRUSTに対応している仮想通貨は決まっており、ビットフライヤー間で送金できる仮想通貨は以下に限られるので、注意しましょう。
コインチェック入出金可能 | ビットフライヤー入出金可能 |
---|---|
BTC | BTC |
ETH | ETH |
BAT | BAT |
ENJ | MATIC |
OMG | MKR |
PLT | SHIB |
SAND | PLT |
FNCT | |
CHZ | |
LINK |



BTC、ETH、ERC-20トークンが送金可能というイメージです!
海外取引所への送金状況は、次の通りです。
日本人が主に利用する海外取引所でTRUSTを採用している所はないため、海外取引所に関しては仮想通貨の送金の種類に制限はないといえます。
Sygna採用の海外取引所にも送金は可能
コインチェックはTRUST(トラスト)と呼ばれる情報通知プラットフォームに加盟しており、原則はSygna Bridgeに加盟している取引所に送金できませんが、Sygna Bridgeを採用している海外取引所MEXCに送金できました。
以下が、2023年6月3日に実施したコインチェック⇒MEXCのテスト送金の結果です。





問題なく送金できていることが分かります。
コインチェックの公表では送金できないSygna Bridge採用の取引所として国内取引所のみ記載されているため、Sygna Bridgeを採用している海外取引所には問題なく送金できるのかもしれません。
こちらについてコインチェックに直接問い合わせたのですが、海外取引所への送金の可否については明確を避けるような回答でした。(メール内容の転載は禁止になっていたので、メールの添付は行いません)
他の国内取引所では明確に禁止にしている所も多い中、コインチェックはグレーな対応を取っています。今後もSygna Bridge採用の海外取引所に送金できる可能性は十分あるでしょう。
情報通知が不明な海外取引所にも送金可能
通知対象国に所在地を置いている海外取引所の中には、トラベルルールへの対応が不明な所もありますが、コインチェックはこれらの取引所にも送金できます。(Gate.io等)



以下は、コインチェックからGate.ioへのテスト送金結果です。


こちらについてもコインチェックへ問い合わせを行いましたが、送金の可否は明言を避けるような回答となっていました。
他の国内取引所では明確に禁止としている所も多い中、コインチェックはグレーな対応を取っているので、今後も送金できる可能性はあるといえます。
通知対象国以外への送金は従来通り可能
金融庁指定の通知対象国以外への仮想通貨の送金は、従来通り行えます。(BybitやKuCoin等)
以下は、2023年6月3日に実施したコインチェックからBybitへのテスト送金結果です。





改正された法律等で通知対象国外には制限が一切求められていないため、問題なく送金できます。
ちなみに、Bybitへの送金は、送金申請後にメールで「本人意思による送金である申請」を求められ、メールに添付されていたリンクから以下の手順で申請を行いました。





コインチェックからBybitへの送金テストは一番最初に実施したため、それが原因かもしれません。
ちなみに、全て仮想通貨XRP(リップル)を使って少額でテストを行いましたが、トラベルルール対応は送金金額・送金する通貨の種類は関係ないので、別の仮想通貨で送金したり、大きな金額で送金しても同じ結果になるはずです。
海外取引所への送金制限がない国内取引所





2023年6月3日時点では、海外取引所への送金制限が一切ない国内取引所は次の3か所でした。
Coincheckは数少ない制限なしの取引所


本記事でご紹介したように、2023年6月3日時点のテスト送金結果では、コインチェックはトラベルルール対応による海外取引所への送金制限がない数少ない国外取引所です。



今後送金状況が変わる可能性もありますが、海外取引所に制限を気にせず送金したい場合、コインチェックはオススメです。
BitTradeも全ての海外取引所に送金可能


2023年6月2日に実施した送金テストでは、ビットトレード(BitTrade)はどこの海外取引所にも問題なく送金できました。
しかし、2023年6月2日にビットトレードのカスタマサポートに問い合わせ際は、2023年6月1日より海外取引所への送金は全面的に禁止されるという回答でした。



あくまで2023年6月2日時点の状況ということで、参考にして下さい。
お問い合わせ結果、テスト送金結果の証憑はこちらの記事で紹介しています。


bitbankは全ての海外取引所に送金可


2023年6月10日実施した送金テストは、ビットバンクはどこの海外取引所にも制限なく送金可能でした。
公表でも海外取引所には制限がないとのことでした。
お問い合わせ結果、テスト送金結果の証憑はこちらの記事で紹介しています。


ビットバンクは海外送金用の仮想通貨XRP(リップル)を0.12%の格安の手数料で購入でき、海外への送金手数料も0.15XRPとほとんど掛からないのでオススメです。
まとめ:送金できない海外取引所は特になし





結論、コインチェックの海外取引所への仮想通貨の送金状況は次の通りになっています。
国内取引所への送金状況は次の通りです。
1枚のイラストにまとめると次の通りです。


コインチェックは、情報通知プラットフォームTRUST(トラスト)を採用している国内取引所です。
国内取引所で情報通知プラットフォームSynga Bridge(シグナ・ブリッジ)を採用している国内取引所に送金することはできませんが、海外取引所でSygna Bridgeに加盟しているMEXCには送金可能でした。(2023年6月3日時点)
また、金融庁指定の通知対象国でトラベルルール対応が不明な海外取引所にも送金できたため、全ての海外取引所に送金できるといえます。
海外取引所への送金制限がない国内取引所は、次の3箇所です。



制限を気にせず海外取引所に送金したい方に、コインチェックはオススメです。
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