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【初心者OK】流動性マイニングとは?メリット/デメリット/やり方を解説!

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この記事から分かること
  • 流動性マイニングのメリット・デメリット
  • 流動性マイニングの一番オススメのやり方
  • 流動性マイニングの仕組みと魅力
この記事を書いた人
  • 米国公認会計士ワシントン州
  • Core30経理職
  • 2021年上期の仮想通貨バブル期にアルトコイン投資とBCGに夢中になりクリプトの世界へ
  • 現在は強気相場が予想される2024年の半減期に向けてビットコイン&アルトコインを仕込み中
  • 仮想通貨投資は500万円以上、NFTは50点以上保有、BCGは20作以上プレイ。一番やさしい丁寧なクリプト情報を発信しています
  • 詳しい運営者情報はこちら

流動性マイニングとは、分散型取引所に流動性を提供し、仮想通貨の市場を作ることで、その対価として利用者の仮想通貨の交換(スワップ)手数料や仮想通貨の新規発行を報酬として貰って稼ぐことを言います。

流動性マイニングとは?

分散型取引所に貢献して、高い利回りで仮想通貨を稼げるオススメの運用方法です。

提供した流動性はいつでも引き出せるので、状況に合わせて切り上げることもできます。

特に価格変動リスクがないステーブルコインで流動性マイニングをすれば、ノーリスクで年間5%程度の利回りを得ることも可能です。

流動性マイニングの運用のイメージ
分散型取引所パンケーキスワップの流動性マイニングの例
さとう

本記事を読むことで、流動性マイニングのメリット・デメリット仕組みから理解し、今日から仮想通貨を運用できるようになります。

目次

※当メディアでは、金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」で認可を受けており、「関東財務局」に登録されている仮想通貨取引所の利用を推奨しています。また、当メディアの「仮想通貨」は「暗号資産」のことを指します。

暗号資産に関する注意事項は、金融庁消費者庁警察庁による「暗号資産の利用者のみなさまへ」を是非ご覧ください。

流動性マイニングとは仮想通貨運用法の1つ

流動性マイニングとは、分散型取引所に流動性を提供し、仮想通貨の市場を作ることで、その対価として利用者の仮想通貨の交換(スワップ)手数料や仮想通貨の新規発行を報酬として貰って稼ぐことを言います。

分散型取引所で仮想通貨を稼ぐ「イールドファーミング」という方法の1種です。

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さとう

分かりやすく解説していきますね。

仮想通貨の分散型取引所では、人間同士で直接仮想通貨を売ったり買ったりしません。

仮想通貨投資家が分散型取引所で運用している仮想通貨によって市場が作られており、この市場とプログラムで自動で取引を行います。(スマートコントラクト)

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この分散型取引所に提供されている仮想通貨のことを「流動性」と呼びます。

価値のある鉱物資源を採掘すること(マイニング)を、仮想通貨を報酬として貰うことに見立てて、流動性を提供して仮想通貨を稼ぐことを「流動性マイニング」と呼びます。

ぱんだ

なるほど!そういう意味だったんだね!

流動性マイニングで安定して沢山稼ぐやり方

さとう

では早速、流動性マイニングで仮想通貨を稼ぐやり方について具体的に解説していきます。

3つのオススメの流動性マイニング方法

当メディアでは、次の3つの比較的リスクが少ない流動性マイニングのやり方をおすすめしています。

  • 同じような価格変動が発生するペア
  • ステーブルコインを含むペア
  • 価格変動が起きないステーブルコイン同士のペア

同じように価格変動が発生するペアは、インパーマネントロスが発生しづらいです。(BTC&ETHなど、時価総額が大きい仮想通貨同士のペア)

ステーブルコインを片方に含むペアの場合、価格が変動する要因が1つ減るため、インパーマネントロスが発生しづらくなります。(BNB&BUSDなど)

ステーブルコイン同士のペアの場合、インパーマネントロスが発生しません。(Stable Swap AMMにより価格が変動しない仕組みになっている)

ここに挙げた3つのペアはインパーマネントロスが発生しづらいため、初心者にはオススメの流動性提供先です。

ステーブルの流動性マイニングがお勧め

中でも特にオススメなのは、ステーブルコイン同士のペアです。

ステーブルコインがおすすめの理由
  • 流動性マイニング中でも仮想通貨の価格が変わらない
  • つまり、インパーマネントロスが発生しない
  • 投資先として人気だが、APR5%程度は十分出る
かんたん解説!ステーブルコインとは?
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さとう

分散型取引所にステーブルコインを預け入れることで、年間利回り5%前後を安定して出すことができます。

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分散型取引所パンケーキスワップの流動性マイニングの例

運用元本の価格が変わらず、いつでも引き出すことができます。

ステーブルコインの流動性を提供する分散型取引所は、パンケーキスワップ(Pancakeswap)がオススメです。

what-is-pancakeswap
パンケーキスワップがおすすめの理由
  • BNB Smart Chainで一番利用されている
  • BNB Smart Chainなのでガス代が安い
  • 仮想通貨の新規発行が報酬としてある
さとう

次に、実際にパンケーキスワップでステーブルコインのペアを流動性として提供するやり方を解説します!

次の手順で進めていきます。

やり方①:ガス代と提供する通貨を用意

パンケーキスワップを利用するためには、ガス代と呼ばれる手数料が必要です。

まずはガス代をメタマスクに用意しましょう。

パンケーキスワップは基本的にBNB Smart Chainで利用することになるので、仮想通貨BNB(バイナンスコイン)をガス代として用意します。

国内取引所GMOコインから、Bybitに仮想通貨を入金してBNBを購入し、メタマスクに送金すればほとんど手数料が掛からないのでオススメです。

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さとう

GMOコインを使って、ガス代BNBをメタマスクに用意するやり方は、下の記事で詳しく解説しています。

>>ETH以外をガス代としてメタマスクに用意する方法

同じ手順で、流動性として提供したい仮想通貨もメタマスクに用意しましょう。

ステーブルコインのペアを流動性として提供したい場合、メタマスクに入れたガス代の仮想通貨BNBを分散型取引所でステーブルコインにスワップすれば問題ありません。

さとう

パンケーキスワップで仮想通貨の交換(スワップ)を行うやり方は、下の記事で解説しています。

やり方②:メタマスクを接続

下のリンクからパンケーキスワップの流動性プールの一覧にアクセスできます。

まずは画面右上からメタマスクに接続しましょう。

流動性マイニングのやり方

やり方③:利用するチェーンを選択

次に利用するブロックチェーンを選択しましょう。

今回はBNB Smart Chainでステーブルコインの流動性を提供していきます。

BNB Smart Chainを選ぶとBNB Smart Chainで流動性を提供することになり、あなたの流動性はBNB Smart Chainを使った仮想通貨のスワップで利用されるようになります。

パンケーキスワップはBNB Smart Chainで最も利用者が多い分散型取引所となっており、その分スワップ手数料もたくさん落ちるということになります。

さとう

基本的にはBNB Smart Chainで流動性を提供しましょう!

選択したブロックチェーンの左の地球マークから言語設定を変更できます。(日本語可)

やり方④:提供する流動性を選択

次に、提供するステーブルコインのペアを一覧から選びましょう。

今回はUSDC&BUSDのペアを提供します。

さとう

流動性プール一覧の画面の見方は次の通りです。

  • 0.01%:設定が推奨されている手数料
  • 49X:仮想通貨CAKEの新規発行分報酬の貰いやすさ
  • 年率:貰える年間利回り
  • 獲得:貰える報酬の種類
さとう

V2と書かれているものは、アップデート前の古いV2の流動性プールで、何も記載がないものはV3の流動性プールです。

アップデート前の古い流動性プールは、手数料の都合で利用者に利用されづらくなっており、報酬が少なくなってしまうのでV2は選ばないようにしましょう。

やり方⑤:提供する枚数を入力

流動性提供画面に入ったら、提供する枚数を入力しましょう。

初めてパンケーキスワップで利用する通貨は、使用許可を与えておきます。

提供するステーブルコインの枚数を入力したら「追加」を選択します。

片方の仮想通貨の枚数を入力すれば、もう片方の仮想通貨の枚数は自動で入力されます。

ちなみに、ステーブルコインは価格範囲の設定が不要な流動性です。価格範囲の設定が必要な流動性マイニングについては、こちらの記事でやり方を解説しています。

やり方⑥:ガス代を払い流動性を提供

「追加」を選択してガス代を支払ったら流動性が作成できたことになります。

この時点ではまだ流動性を作成しただけで、流動性を提供したことにはなっていません。

流動性提供一覧に戻ると、作成した流動性をステーキングできるようになっています。

「ステーキング」を選択し、ガス代を支払って流動性の提供は完了です。

さとう

あとは自動的に報酬を貰えます!

報酬の受取り方とステーキング解除方法

パンケーキスワップでは次の2つを流動性提供の報酬として貰えます。

  • 仮想通貨CAKEの新規発行分の割り当て
  • 流動性を利用してもらった際の取引手数料
さとう

それぞれで受け取り方法が異なります!

仮想通貨CAKEの新規発行分の割り当ては、自分が提供した流動性プールの「収穫」から請求することができます。(ガス代が必要)

流動性マイニングの報酬の受け取り方

流動性を利用してもらった際の取引手数料については、こちらのリンクから自分の流動性一覧にアクセスし、自分の提供した流動性の詳細画面を開きます。

流動性マイニングの流動性を解除する方法

「集める」を選択すると、これまで貯まってスワップ手数料を請求できます。(ガス代発生)

ステーキングの解除は「ステーク解除」からできます。(ガス代が必要)

ステーキングを解除したら流動性を開いて、仮想通貨に分解します。

「取り除く」で流動性を仮想通貨に分解できます。(ガス代発生)

流動性マイニングの流動性を解除する方法

流動性マイニングの流動性提供量の仕組み

さとう

流動性マイニングで提供する流動性の枚数の決め方には、ルールがあるのでご紹介します。

流動性マイニングで提供する仮想通貨の枚数には、大きく分けて次の2つのどちらかのルールが使われています。

  • 流動性は必ず等価のペアで提供する
  • 流動性を等価のぺアで提供する必要はない

パンケーキスワップやユニスワップが後者の仕組みを採用していて、それ以外の分散型取引所のほとんどが前者の仕組みを採用しています。

さとう

順番に解説していきます。

流動性は等価のペアで提供するのが基本

流動性マイニングで提供する仮想通貨は、等価のペアで提供するのが基本です。

例えば、1BTC=10000USDTの場合、0.5BTC&5000USDTのペアで流動性を預けることになります。

このような形で、事前に同じ価値分の仮想通貨ペアを用意しておく必要があります。

ぱんだ

なんで等価のペアで提供しないといけないの・・・?

さとう

確かにわざわざ等価のペアで流動性を集めず、適当に提供してもらったもので市場を作っても良さそうですよね!

等価で提供する理由は、仮想通貨のペア毎に分散型取引所の中の仮想通貨の値段を設定しているからです。

分散型取引所には提供された仮想通貨が集められている「流動性プール」と呼ばれる場所があり、この流動性プールが仮想通貨ペア毎にあります。

ビットコインとUSDTを交換(スワップ)するときの価格は、ビットコインとUSDTの流動性プールで決まり、流動性プール内の仮想通貨の枚数の単純な割り算で計算されます。

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このように、各流動性プール毎に仮想通貨の価格が単純な割り算で計算されます。

このように、中央集権取引所のように注文板がなくても自動で市場価格が決まる仕組みのことをAMM(Automated Market Makers)と呼びます。

さとう

話を戻すと、何故流動性を等価で提供する必要があるのでしょうか。

それは、流動性の提供で仮想通貨の価格が変わってはいけないからです。

分散型取引所内の仮想通貨の価格は流動性プールの単純な割り算できまるので、現在の流動性プール内の枚数比率で流動性を提供しないと、仮想通貨の価格が変わってしまいます。

仮想通貨の価格が変わるのは、スワップにより仮想通貨が流動性から出し入れされる時だけです。

等価で提供しないV3型の仕組みとは

等価で提供しないルールを採用している分散型取引所も一部あり、ユニスワップV3とパンケーキスワップV3はその代表です。

最初に等価で提供する必要がないルールを採用したのはユニスワップで、ユニスワップはこれまでの流動性提供の仕組みに次の2つの問題があることを指摘していました。

  • 提供されている流動性のほとんどが無駄になっている
  • プライスインパクト・スリッページが発生しやすい

1つ目の問題は、仮想通貨のスワップは売りと買いで絶えず発生するため、実際に市場で使われている仮想通貨はその一部で、大部分は流動性プールの中に眠ったままになってしまっている点です。

その眠っている分は他の投資に回してもらったり、例えばパンケーキスワップで発行している仮想通貨CAKEを買ってステーキングして貰った方が仮想通貨市場全体としてメリットがある訳です。

ぱんだ

これは日本円の預貯金問題と一緒だね!

2つ目の問題は、中央集権取引所と比べて価格変動が起きやすいという点です。

分散型取引所内の仮想通貨の価格は、他の中央集権取引所の仮想通貨の価格とほとんど変わりません。アービトラージトレードと呼ばれる市場間の価格差を利用して利益を稼ぐトレード方法があるからです。

しかし、一時的な価格変動は起きやすいという特徴があり、プライスインパクト・スリッページと呼ばれる2つの特有の価格変動が発生します。

Price-impact-slippage
プライスインパクト・スリッページとは?

プライスインパクトとは、あなた自身の取引により起きてしまう価格変動のことです。

実際のスワップ価格は、単純な割り算で計算される表示価格より不利な価格で取引することになることがあり、これは簡単な計算式で価格を計算しているために起きてしまいます。

スリッページとは、あなたが注文を出してから実際に注文を処理されるまでに、あなた以外の取引によって発生してしまった価格変動のことです。

さとう

長くなってしまうので、詳細は下の記事で解説しています!

中央集権取引所では注文板があるため、板が分厚ければ少額の取引で価格が動くことはありません。

ユニスワップは上の2つ問題を受けて、新しい流動性提供の仕組み「ユニスワップV3」を2021年5月5日にリリースしました。

新しい流動性提供の仕組みでは、次の3つの特徴があります。

  • 流動性が機能する価格範囲を自分で決めて提供する
  • 現在価格が価格範囲に該当しているときのみ手数料を貰える
  • 流動性を等価のペアで提供させず、必要な分だけ提供させる

1つ目の特徴は、新しい仕組みでは価格範囲を決めて流動性を提供し、tick(ティック)と呼ばれる価格を細かく分割した単位に流動性が配置されることです。

what-is-tick
https://uniswapv3book.com/docs/introduction/uniswap-v3/

tick(ティック)と価格は1:1で対応しています。

投資家に自由にtick(ティック)に配置させ、現在価格に該当するtickの流動性が全て使用されると次のtickに移り、これが価格変化を表すようにしました。

さとう

中央集権取引所の板取引と同じような価格の決まり方にした訳ですね。

2つ目の特徴は、現在価格が設定した価格範囲に該当している時のみ利用者のスワップ手数料が報酬として貰えるという点です。

これにより、現在価格に該当するtick付近に流動性が集中するようになりました。

3つ目の特徴は、tick(ティック)で価格変化を表すようにしたので、等価で仮想通貨を提供する必要がなくなり、状況に応じて必要な流動性が確保される仕組みになっている点です。

さとう

例えば、BTCの現在価格が1BTC=10000USDTのときに、BTC&USDTの流動性を提供しようとしているとしましょう。

ぱんだ

今までの分散型取引所だったら、0.5BTC&5000USDTとか等価で流動性を提供していたんだよね!

価格範囲を設定するとき、上限価格を広くすると必要なBTCの枚数がUSDTと比べて増えていきます。

逆に下限価格を広くすると必要なUSDTの枚数がBTCと比べて増えていきます。

これは上限価格を広げて流動性を提供するということは、BTCが買われる状況で利用される流動性となっており、この時必要になる流動性はUSDTではなくBTCだからです。

逆に、下限価格を広げて流動性を提供するということは、BTCが売られてUSDTが買われる状況で利用される流動性となっており、この時必要になる流動性はBTCではなくUSDTです。

この3つの特徴により、先述の分散型取引所の2つの問題点が解決しました。

まず、流動性は適切な価格範囲に提供しないと手数料を報酬としてもらえなくなり、等価で提供する必要性がなくなったため、無駄な流動性が提供されづらくなりました。

そして、みんな報酬をたくさんもらうために利用されやすい現在価格付近に流動性を提供するようになります。

現在のtickが分厚くなるため、次のtickに移りづらくなり、プライスインパクトやスリップページが発生しづらくなりました。

流動性マイニングで報酬が貰える仕組み

さとう

次に、流動性マイニングで報酬が貰える仕組みについてご紹介します。

ぱんだ

なんで流動性マイニングはお金が稼げるんだろう・・・怪しくない?

報酬は2つの仕組みで支払われる

流動性マイニングで貰える報酬は次の2つです。

  • 利用者のスワップ手数料
  • 仮想通貨の新規発行分

利用者のスワップ手数料は全ての分散型取引所でもらうことができ、仮想通貨の新規発行分はパンケーキスワップなどの一部の分散型取引所でもらえます。

仕組み①:利用者のスワップ手数料

1つ目の報酬は、利用者が支払うスワップ手数料です。

分散型取引所でスワップを行うと、利用者はガス代とは別にスワップ手数料を支払う必要があります。

さとう

このスワップ手数料が流動性マイニングのメインの報酬となります。

BTC&USDTの流動性マイニングを行っている場合、BTC⇒USDTへスワップが行われるとBTCを手数料として貰うことができ、USDT⇒BTCへスワップが行われるとUSDTを報酬として貰うことができます。

利用者が多ければ多いほど、たくさんのスワップ手数料を報酬として貰うことができます。

例えば、パンケーキスワップなら次の4つの手数料のどれかが発生します。(利用する流動性プールによって変わります)

  • 0.01%
  • 0.05%
  • 0.25%
  • 1%

このスワップ手数料を貰える仕組みは、全ての分散型取引所で共通しています。

仕組み②:仮想通貨の新規発行

2つ目の報酬は、仮想通貨の新規発行分です。

流動性マイニングの報酬に、仮想通貨の新規発行分の一部が割り当てられていることがあります。

ここで割り当てられる仮想通貨は、各分散型取引所で公式に発行されている仮想通貨(ガバナンストークン)です。

各分散型取引所のガバナンストークンの例
  • パンケーキスワップ:CAKE
  • ユニスワップ:UNI
  • カーブファイナンス:CRV
  • SushiSwap:SUSHI
  • Osmosis:OSMO

流動性マイニングの報酬として割り当てられる新規発行量は、各分散型取引所の公式コミュニティ内の提案と投票で決まります。

ガバナンストークンを持っているとこの投票に参加できます。

投票により報酬量が大きく変わったり、一切割り当てられなくなったりします。

例えば仮想通貨UNIは、運営開始当初にイベント的に流動性マイニングの報酬に加えられただけで、2023年5月9日現在はユニスワップの流動性マイニングで仮想通貨UNIをもらうことはできません。

さとう

以下はパンケーキスワップの公式コミュニティで行われた報酬量変更の提案・投票の例です。

流動性マイニングの3つのデメリットとは

流動性マイニングには次の3つのデメリットがあります。

①他の運用方法と比べると少し難しい

流動性マイニングのデメリットの1つ目は、自分で提供する仮想通貨を選んだり、価格範囲を決めたりする必要があるため、ステーキングやレンディングといった他の仮想通貨の運用方法と比べると少し難しいという点です。

例えば、パンケーキスワップV3・ユニスワップV3では以下の手順を踏む必要があります。

  • 流動性として提供する仮想通貨のペアを決める
  • 提供する流動性が機能する価格範囲を決める
  • 流動性の手数料を決める
  • 提供する仮想通貨の枚数決める
ぱんだ

うーん・・・確かにちょっと難しそう!

さとう

本記事では流動性マイニングでオススメの仮想通貨や、オススメの価格範囲設定を後半で詳しく解説しているので、その点は安心して下さい。

②インパーマネントロスが発生する

流動性マイニングのデメリットの2つ目は、インパーマネントロス(変動損失)と呼ばれる流動性マイニング特有の損失が発生してしまうことがあるという点です。

インパーマネントロスとは、提供している仮想通貨の価格が変動したときに発生する損失のことです。

さとう

下のイラストのように、流動性として提供している仮想通貨の価格が変動すると、仮にガチホしていた場合と比べて損失が発生することがあります。

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インパーマネントロスのイメージ

インパーマネントロスは、あなた自身が分散型取引所の市場の一部になっているために発生してしまいます。

あなたが提供している流動性の仮想通貨の価格が上昇するときは、あなたの流動性からその仮想通貨が出ていくからです。

このインパーマネントロスを上回る利回りを流動性マイニングで出せるかどうかがポイントとなります。

ぱんだ

損することもあるってこと?やりたくないな・・・

確かにインパーマネントロスで損をしていることは事実です。

しかし、値上がりの影響の一部が相殺されているに過ぎず、実際はあなたの仮想通貨の価値は値上がりによって増えているので、気にして流動性マイニングを行わないのは勿体ないです。

さとう

下はインパーマネントロスの早見表です。(価格範囲がない分散型取引所の場合)

インパーマネントロス早見表
  • 1.25倍の価格変動 = 0.6%の損失
  • 1.50倍の価格変動 = 2.0%の損失
  • 1.75倍の価格変動 = 3.8%の損失
  • 2倍の価格変動 = 5.7%の損失
  • 3倍の価格変動 = 13.4%の損失
  • 4倍の価格変動 = 20.0%の損失
  • 5倍の価格変動 = 25.5%の損失

ユニスワップやパンケーキスワップといった価格範囲を設定できる分散型取引所の場合、インパーマネントロスが上の表より大きくなりますが、貰える報酬量が増えるイメージです。

価格範囲設定なしのインパーマネントロスは下の記事でさらに詳しく解説しています。

価格範囲設定ありのインパーマネントロスは下の記事でさらに詳しく解説しています。

③分散型取引所のハッキングリスク

流動性マイニングのデメリットの3つ目は、流動性マイニングは仮想通貨を流動性として分散型取引所に置いておく必要があるため、分散型取引所がハッキングされてしまった場合、仮想通貨を戻せなくなる点です。

これはコインチェックやバイナンスといった取引所、メタマスクといった仮想通貨ウォレットに保管していても同じことですが、ハッキングリスクが最低限あることを覚えておきましょう。

さとう

まず発生しないと考えてよいですが、分散投資・分散管理をしてリスクを分散させることが大切です!

流動性マイニングの3つのメリットとは

①運用利回りが他の方法と比べて高い

流動性マイニングのメリットの1つ目は、運用利回り(APR)が他の運用方法と比べてずっと高いという点です。

現在の流動性マイニングの環境では、価格変動リスク(インパーマネントロスの発生リスク)が低い仮想通貨で年間利回り(APR)が5%、価格変動リスクが高いものでは年間利回りは100%を超えます。

ぱんだ

年間利回り100%!1年間運用すると2倍になるってことだね!

価格変動リスクが高い通貨は、インパーマネントロスの発生リスクが高く、流動性を提供してくれる投資家の数が少ないため、年間利回りが高く傾向があります。

さとう

スワップ手数料は、流動性マイニングを行う投資家の間で山分けされるものだからです。

安定してリスクゼロで年間利回り5%を稼いだり、リスクを取って年間利回り100%超えを狙ったりと、運用の戦略に幅が利くのも流動性マイニングの特徴です。

②ステーブルでノーリスクの運用が可能

流動性マイニングのメリットの2つ目は、ステーブルコイン同士のペアで流動性を提供すれば、ノーリスクで高い利回りの運用ができる点です。

ステーブルコインとは、法定通貨に価値が連動している仮想通貨のことで、他の仮想通貨のような価格変動リスクがありません。

このステーブルコイン同士のペアで流動性マイニングを行うと、インパーマネントロスが発生せずに報酬を貰い続けることができます。

もうちょっとだけ深堀り!

ステーブルコイン同士の流動性マイニングでインパーマネントロスが発生しない理由は、StableSwap AMMという特殊なAMMが採用されているからです。

さとう

こちらの記事で詳しく仕組みを解説しています。

ステーブルコインのペアは流動性マイニング先として非常に人気があり、年間利回りが出づらい点が少しデメリットです。

それでもAPR5%程度は出て十分高い利回りなので、余剰資金はとりあえずステーブルコインに交換し、流動性マイニングを行うのがオススメです。

さとう

本記事冒頭でおすすめのステーブルコインの流動性マイニングのやり方について解説しています!

③分散型取引所の運営に貢献できる

流動性マイニングのメリットの3つ目は、分散型取引所の市場の運営に貢献できるという点です。

分散型取引所でスワップが利用できるのは、あなたが流動性を提供してくれているおかげです。

その対価として報酬を貰うことができている訳です。

分散型取引所というDeFi(Decentralized Finance、分散型金融)の仕組みに直接関わることができるので、その点でも魅力があると言えます。

ぱんだ

確かに僕の仮想通貨がスワップに使われてるんだよね!貢献できている感じがあるかも・・・!

補足:全ペアで流動性マイニングはできない

分散型取引所はあらゆる仮想通貨を自由に上場させることができますが、私たち個人投資家が全ての仮想通貨のペアで自由に流動性マイニングができる訳ではありません。

流動性プールに流動性を提供する人・組織は大きく分けて次の2つです。

  • 仮想通貨の公式プロジェクト側
  • 個人仮想通貨投資家
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上の画像を例に挙げれば、DOGEを分散型取引所に上場させたいDOGEのプロジェクト側は、最初に流動性をまとめて提供します。

さとう

これは特に審査不要で上場させることができますが、流動性マイニングではありません。

個人投資家にDOGEを購入してもらい、それを流動性マイニングで利用してもらうには、分散型取引所の審査に合格する必要がある場合がほとんどです。

例えば、パンケーキスワップであれば流動性マイニングには報酬として自身が公式に発行しているCAKEを報酬で配ることになるので、利用者に不利益を与えるような仮想通貨の流動性マイニングを行わせる理由を与えたくないからです。

パンケーキスワップであれば、以下のサイトから自身のプロジェクトを審査にかけることができます。

これに合格して初めて流動性マイニングの一覧に並ぶようになり、報酬を貰うことが出来るようになる訳ですね。

補足:V3の流動性提供量の計算の仕組み

さとう

従来の分散型取引所の仕組みでは、流動性は必ず等価のペアで提供していました。

しかし、ユニスワップV3やパンケーキスワップV3は等価で提供する必要がない、より優れた仕組みを採用しています。

こちら記事でV3型の流動性提供の枚数の決まり方の仕組みを解説しているので、分散型取引所の仕組みについてもっと詳しくなりたい方は是非ご覧ください!

ユニスワップV3を例に挙げて解説しています。(パンケーキスワップV3と同じです)

補足:流動性マイニングのAPRの計算方法

さとう

流動性マイニングの年間利回り(APR)の具体的な計算の仕組みについては、本記事で詳細に触れませんでした。

下の記事でパンケーキスワップを例に挙げて、APRの具体的な計算の裏側を解説してるので、分散型取引所の仕組みについてもっと詳しくなりたい方は是非ご覧ください。

まとめ:ステーブルの運用から始めよう!

本記事では流動性マイニングのメリット・デメリット・やり方を仕組みから詳しく解説してきました。

流動性マイニングのメリットは次の通りです。

流動性マイニングのデメリットは次の通りです。

ドルと連動して価値が変わらないステーブルコインをペアで流動性マイニングを行えば、リスク最小限で高利回りの仮想通貨運用ができるのでオススメです!

2023年5月の環境であれば、5%程度で運用できるので、例えば10万円分のステーブルコインを流動性マイニングすることで、年間で5千円の不労所得をノーリスクで稼げます。

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さとう

そして、分散型取引所が存在し、ステーブルコインの需要がある限りは永久に貰い続けることができます。

パンケーキスワップでステーブルコインを運用するには、ガス代としてBNB(バイナンスコイン)が必要です。

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さとう

GMOコインを使って、ガス代BNBをメタマスクに用意するやり方は、下の記事で詳しく解説しています。

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>>V3版インパーマネントロスとは?仕組みを徹底解説!

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【金融庁】仮想通貨に関する注意喚起

さとう

仮想通貨に関する法令・注意喚起について知りたい方は、以下の関連ページを一読することをオススメします。

消費者庁の「投資などのお金に関するトラブルや悪質商法について」のYoutube視聴もおすすめです。

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